進化の総合真理

 アーヴィン・ラズロー

進化の総合真理
【はじめに】
キーワード
ダーウィン、ベルクソン、ホワイトヘッド、複雑系、プリゴジン、デイヴィット・ボーム 、オートポイエーシス、自己創出、マトゥラーナ、ヴァレラ、ノイマン、セル・オートマトン、カタストロフィー、カオス、分岐、ルネ・トム、アトラクター、ローレンツ、ネゲントロピー、自由エネルギー、

 


第一部 進化の論理
散逸構造論を中心に進化論的パラダイムを組み立てる。
ソクラテスの「存在の大いなる連鎖」
アリストテレスの「究極の目的」
スピノザの「二元論」
これらの「2つの文化」「2本の時間の矢」をつなぐ
19世紀の科学で2つの矢を解決することは、不可能で、どちらかを選ばざるを得なかった。マルクスは、上向きの矢をえらび、絶えざる衰退という下向きの矢を無視した。


 

第2部 領域別に見る進化

物質の進化

アインシュタインの質量=エネルギーの等価原理を補う新しい等価原理として物質とエントロピーの等価原理を描く。

物質から真空が生み出されたのだとして、その真空のエントロピーはそもそもゼロだったはずだ。そして、物質が生み出されたとき、同時にエントロピーも生み出されたはずだ。物質を生み出すのに必要なエントロピーは、重力的なエントロピーであるという。この新しい仮説が正しければ、宇宙はそもそも自己創出するという性質をもっているということになる。物質の非可逆な生成という形の進化は、宇宙の基本的な性質の一つだということになる。

温度と密度というパラメーター:宇宙の温度と密度。冷却と希薄の方向性があり、これにより時間の矢が定義される。エントロピーの根源であり、構造化の根源でもある。

生物の進化 キーワード:アイゲン、ハイパーサイクル、グールド、断続平衡説、跳躍

ダーウィンは「種は飛躍しない」としたが110年後1972年にグールドが断続平衡説により「跳躍」の概念をいれる。

平衡は種と環境の間に成り立つダイナミックなバランスをさしている。

進化のプロセスは、再生産を行ったり生存したりする個体ではなく、種全体にたいして起こると考えている。進化が起こるのは、ひとつの「分岐群」(ラズロは共通の適応計画をもった種の集合とした)で優勢な個体群がその環境の中で不安定になり、周辺部で偶然に出現ししたほかの種や亜種が支配のサイクルを打ち破る時である。このとき、その時代の均衡状態が破られ、絶滅の器具に曝されたそれまで優勢だった種から、それまで周辺部に押しやられていた種または亜種へと進化の跳躍が起こる。

化石には連続性が途切れたようにミッシングリンクがあるのは、数百万年変化しない時期と、5000年から5万年ぐらいで爆発的に進化する次期があるからである。

 

社会の進化 

精神の進化


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