ニュートリノに質量

 

1998年6月に世界中をニュートリノに質量が発見されたというニュースが駆けめぐった。なにしろ大統領の声明が発表されたぐらいだ。

何がすごいのだろう? 

まず発見したのは、岐阜県のスーパーカミオカンデ。上左右より下からくるミューニュートリノの数が少なかった観測結果から、地球を突き抜けてくる間に、ニュートリノ振動により他のニュートリノに変化したからとし、振動あるものには、質量があるとしたのだ。

この観測結果はなにをもたらすのか?

素粒子理論では大統一理論が大きく前進する発見であること。

宇宙論ではダークマターの候補の可能性が強まったことである。

(膨大なニュートリノが宇宙空間に満ちあふれているのはほぼ間違いなくなった。)

すなわち、「宇宙には時間的にも空間的にも終わりがある」可能性が高まったということだろう。

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