人工知能
「AI対人間の知性」という言葉をあちこちで見かける。最近ではチェスのカスパロフ対ディープブルーの対戦だ。
 この対戦はAIの勝利に終わった。しかしこれは同時に人間の知性が敗北したことにはならない。 その知はAIにより創造されたのではなく、人によってインプットされたからだ。ディープブルーは単なるエキスパートシステムにすぎない。
 
AIの条件:では、エキスパートシステムを超えた、AIとはどんな条件が必要なのだろう。
1)インプット以上の知性を得ること
2)哲学的なアウトプットができること。現状の哲学問題を解けるか?いま以上の哲学をアウトプットできるか?仮にできたとして、それに人間は満足するか?
何故、人はAIを求めるのか?
もとより計算系において人間は遙かに計算機より劣っている。しかし、計算機の助けを借りて、軌道計算をして、宇宙に飛び出し、その結果から知性を引き出したのは人間である。
 AIにより、人間の知性は際限なく高まる可能性があり、そこにAI の本質がある。
 
人工知能の完成にいたるには、まず我々の脳を解明しなくてはならない。したがって、人工生命と共に困難な課題の一つである。
人工知能には2つのアプローチがある。

  1. トップダウン人工知能:思考パターンを積み重ねる。
  2. ボトムアップ人工知能:脳細胞に相当するプログラムをつくりネットワーク化し、そこから発生させようとするもの。
 
 
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