*宇宙論
宇宙を解き明かそうとするのは、本能のように我々を捉えて離さない。
われわれは宇宙と同じ原理上にこの宇宙に存在している。我々がそうした星屑の末裔だからかもしれない。
この世界の全てを含む宇宙論はその世界観を通じて我々の心に大きな影響を及ぼす。
時の世界観はコスモロジーとして、古来より哲学、文明、文化を鋳造してきた。
例えば、マヤ文明の周期的終末論、天動説など数え上げればきりがない。
科学としては、コペルニクスが神秘にとどめを刺し、科学的合理性だけにより語られる世界となったかのようだが、我々の心は未だに古い因習を拭い切れていない かもしれない。
 
 
宇宙論は物理学の基礎に立つか?
 宇宙論の系譜は物理学の系譜をなぞる。 しかし当の物理学は未完成であり宇宙論も完成するはずもなく、全ての宇宙論は砂上の楼閣のごとく、物理的仮説の上にさらに仮説を重ねる。
 例えばインフレーション理論は、大統一理論の上に成り立つ。そして、大統一理論は陽子崩壊を前提とする。しかし、疑いの余地のない確固たる陽子崩壊は未だ検出されていない。この砂上に立つインフレーション理論を論ずる科学者は陽子崩壊になんの証明もしようともしない。
 そうしたまだ証明のない物理理論を無批判に受け入れている姿勢が宇宙論にはある。研究対象外とすることが許されてしまう。そんなことが許されるのか?
いざとなれば、「間違ったのは私ではなく物理学者だ」と責任転嫁できるのだ。いいかえれば、それは「しょせん宇宙論だから」というお気楽さから来ているのだ。宇宙論を見ると、もっともらしいことばかりが書かれているが、これを知らずに読むことは危険だ。
 これは自分の分野外のことには責任をとらないでいいという科学のエゴイズム的性質による。原爆をつくるのに個人的犯罪責任を問われないエラーと原理的には同質のエラーが働いている。
 最先端の宇宙論は、最先端の物理仮説を使っており、故にもっとも危うい部分がある。それでも我々が手に入れることができる貴重なものの一つなのだが・・・。
宇宙論の守備範囲の広さ
 現在の観測から出発し、それぞれの時代で理論化された様々な物理学を加えて、宇宙の時間的空間的なものを解き明かす。
時間軸は起源から終焉まで範囲とし、熱力学的、耐久的寿命などがある。
空間軸の取り方は、次元、構造などがある。
しかし多くの狭い理論は、ひとたび宇宙論を描きだすと、たちまち限界にぶつかり、その矛盾を露呈する。それほどこの世界の全てを記述できなければ通用しないのが宇宙論だ。

完成された宇宙論とは、これらの全てを説明できるものでなければならない。
状態 収縮 静止 拡張
時間

起源がある・ない

終わりがある・ない

空間

広がりは有限

広がりは無限


 

代表的な宇宙論を整理してみる

  前提となっている物理学

起源

過去

現在

空間構造

未来

終末

   

無限小

昔は小さかった

宇宙は膨張しつつある。

もっと膨張するだろう

無限大

静止宇宙            

エントロピー法則

無から有は生じない

もっと熱かった

熱かった

膨張するものは冷える

もっと冷える

熱的死

散逸構造論

宇宙は開放系である。  

自己組織化

宇宙は開放形である。

 

熱的な死はない

ビッグバン理論

相対性理論

 

   

ダークマターいずれは重力により収縮する

ビッククランチ

インフレーション理論

大統一理論  

マザーユニバース

我々はどちらにいるか分からないが両者をつなぐのはワームホール

チャイルドユニバース

 

大統一理論

陽子は崩壊する    

陽子は崩壊する

 

耐久時間的終わりはある。

ブーツストラップ

ヒモ理論

陽子は崩壊しない    

陽子は崩壊しない

 

耐久時間時間的終わりはにない

重力量子論

 

ベビーユニバース

       

フラクタル

     

メガバース

   

コペンハーゲン解釈

確率論的

光は、粒子であり、波である    

他の可能性は波の収縮により根絶

   

多世界解釈

決定論的

光は粒子てであるが、多世界からの干渉によって波のように見える  

分岐の元は少ない。

平行宇宙が存在する

もっと分岐するだろう。  
             

 

 
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