迷信
迷信はあらゆることを経験しないでも知識を獲得できるかわりに払う、代価の一つだ。動物行動学のローレンツ(ソロモンの指輪の著者)は「原因と結果の因果関係の洞察力を欠いている生物にとって、その目的を達成できることが、一度あるいは何度かわかり、そして危険を伴わずにそれを行えた行動パターンを固守することは非常に有益であるに違いない」といってる。
もしも複雑な行動のあとで成功し、君が、全行為のどの部分が最も重要であるか分からないとしたら、それらの行為の全てを毎日、正確に奴隷のように繰り返すのが重要でなにもしないよりましだということだ。
だから、「伝染病は水際にはえている木につるされた瓢箪の中に、目の悪い子供が少し噛んだ穀物つめて三日つるしたのち食べるといい」という迷信は正しい。ペニシリンのカビが発生しやすいのだ。
君の回りにも十や二〇の迷信があるだろうが、きっとそのほとんどは正しいのではないだろうか?
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