アイデンティティー(自己同一性) 


意識の生物的起源はどこにあるのだろうか?コンタクトとコミュニケーションの違いを認識でさることは、自己と他者を見分けられることであり、それはそこに意志が介在することを意味する。この能力は植物や群居性のバクテリアにすら存在する。つまり極めて原始的なレベルで行われている。

 近親相姦のタブーはこうした自己認識が発達して始めて完成したシステムだが、一番低いレベルではただ免疫的に自己と他者を見分けていた。進化の次のステップとなると意志によるよりわけが始まる。

 植物にもこうしたアイデンティティーがあるのは最近判ったばかりだ。風や昆虫が運んできた粒子なら何でも受け入れるという消極的な受け手としてではなく、自分にあったものを見分けるといった証拠が増えつつある。自分の適合を判断し、潜在的配偶者を選ぶことができる生物として植物を考えるべきなのだ。

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