風邪は全地球で同時に発生する。最近ではウイルスが宇宙からやってきてまんべんなくばらまくからだという説がほぼ固まりつつある。
ウイルスは遺伝を維持する力のない一時的生命だが、猛スピードで変化する。私達がどんな免疫力を付けようとしても風邪になったりするのはウイルスの変化のほうがはるかに早いためだ。それでも私達が致命的打撃を受けないですむのはDNAの累積的免疫力が功を奏しているからである。
ウイルスは、もっぱら悪役で嫌われ者というのが普通の見方だが、他の一面もあるらしい。
「ネコの中に時々ものすごく頭のいい奴がいる。調べてみると遺伝子がサルに近くなっていた。」
この報告は私の生命に対する考え方を一変した。ネコに何者かがサルの遺伝子を運んだのだ。犯人はウイルスだといのだ。そう、あの悪名高きウイルスだ。
ウイルスが進化に何らかの触媒的役割をもっているとしたら、風邪といえどもおろそかにできないのだろうか?
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