生命を育む星間雲彗星


 まるで私達は地球が宇宙船のように閉じた世界のように思っていたのではないだろうか?地球は閉じた宇宙船ではなく、高速道路のオープンカーのように宇宙の風にまともにさらされている。

 このオープンカーには毎日なん億個もの隕石が衝突している。重さ換算にすると百トンもの異星物質が毎日大気圏に流入している。ほとんどは、この層で焼かれてしまうが、それでも毎日一トンが地表に辿りつく。

 この隕石には炭素質コンドライトという有機物が○・一%含まれている。地球に降り注いできた物質の○・一%は有機物だったのである。比較の為をいえば、現地球そのものの有機物含有率は○・○○○○○〇一%しかない。

 つまり、隕石は地球などより、百万倍も有機的などこかの場所からやってきてる。地球で生命が発生する可能性より、可能性から言えば隕石により飛来した可能性のほうが高いことになる。

 宇宙のどこかに「生命の温床」があるようだ。じっと耳をすますと、その種を蒔く音さえ聞こえてきそうである。

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