カミーノではジャンゴとボバが愛機<スレーヴI>で逃走しようとしているところだった。オビ=ワンは2人を制止しようとするが、ジャンゴはジェダイに戦いを挑み、激しい肉弾戦となる。結局ジャンゴは逃走するが、オビ=ワンは彼の船に追尾装置を取り付けていた。彼は<スレーヴI>を追って辺境の惑星ジオノーシスへと到達する。軌道上の小惑星帯でも激しい宇宙戦が行われ、オビ=ワンはジャンゴを見失うが、賞金稼ぎが地上に降りたのは明らかだった。彼はそのまま追跡を続け、ジオノーシスに通商連合の貨物船団が停泊している事実を発見する。続いて地表の尖塔の中を探索し、大規模な製造工場で無数のバトル・ドロイドが作られていることも明らかになった。そしてオビ=ワンはさらに驚くべき事実を目の当たりにする。ヌート・ガンレイ総督をはじめとする分離主義勢力に加担する有力企業の幹部たちと共に、ドゥークー伯爵がこの惑星を訪れていたのである。

彼らはこの会合で正式に独立星系連合を旗揚げし、大量生産したドロイド軍をもって共和国とジェダイに対抗することを確認していた。大規模な戦争の準備が着実に進んでいたのである。

タスケンのキャンプにたどり着いたアナキンは、小屋の中についにシミの姿を発見する。親子は10年ぶりの再会を喜ぶが、衰弱しきっていたシミは愛する息子に抱かれたまま、安らかに息を引き取るのだった。

Tatooine -- Tusken's Camp

アナキン: 母さん?
シミ: アニー?アニー?あなたなの?
アナキン: ここだよ、母さん。安心して。
シミ: アニー?アニーなの?ハンサムになって。私の息子。大きくなった息子だわ。誇らしいわ、アニー。
アナキン: 会いたかったよ。
シミ: もう、思い残すことはないわ。愛して・・・
アナキン: 一緒にいて、母さん。もう・・・
シミ: 愛して・・・愛してるわ・・・

母を失ったアナキンの怒りは凄まじく、彼は怒りにすべてを任せてタスケンを皆殺しにする。

怒りが怒りを増幅し、爆発させても、それで、苦痛をなくすことはできない。それどころが、それがまた別の苦痛を呼ぶのだ。若きアナキンは、それに気がつかず、オビ=ワンオのせいにするしかできなかった。

明確な注意深さをもって苦痛に向き合えば、苦痛を軽くすることができて、アナキンのように苦痛に呑み込まれるというこはないというのに。

師であるクワイ=ガンを目の前で殺されても、オビ=ワンは冷静に、怒りからではなく、ダーク・サイドに落ちたモールを苦から解き放つために慈悲をもって、ライトセーバーをつかったのと正反対だ。

これがアナキンが犯した最初の大きな誤りだった。怒りに呑まれることは人生を狂わす。

 

 

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