やがてデス・スターがヤヴィン星系に姿を現し、反乱軍の戦士たちが戦闘機で飛び立っていく。基地で旧友ビッグズ・ダークライターと思いがけない再会を果たしたルークは、彼と共にレッド中隊の一翼となってこの決戦に挑むのだった。
デス・スター表面からの砲撃と、TIEファイターによる迎撃によって、反乱軍の戦闘機は徐々に数を減らしていく。また、銀河一のパイロットとされるヴェイダーも専用TIEファイターで出撃し、驚異的な腕で歴戦の勇者たちを葬っていった。最初にターゲット・ゾーンに突入したYウィングのゴールド中隊も1機を残して全滅し、続いて突入したレッド・リーダー率いるXウィング小隊も全滅させられてしまう。残るはルーク、ビッグズ、そしてウェッジ・アンティリーズの3機のXウィングのみとなるが、その直後にウェッジは戦線を離脱し、ビッグズもヴェイダーによって撃墜されてしまった。ヴェイダーはルークのXウィングを追い、そのパイロットが強いフォースの持ち主であることに気づく。そしてとどめを刺すべく狙いを定めたその瞬間、ハンの歓声と共に<ファルコン>が助けに現れたのだった。
#153ハンは、立ち去ることを宣言しましたが、実は心の底では、それは、苦しみをもたらしたのです。知性あるものは、自分の欲がもたらしたことに気付かないほど無神経ではないのです。ハンは、欲が消え去っていくのが見えたのです。そして後悔し戻ってきたのです。
後悔自体は、善でも悪でもありません。ただいつまでも後悔し続け、自分の過去を呪ってもいけません。ダークサイドへの流れに引き込まれてしまいます。
ヴェイダーの機は味方のTIEと接触してデス・スターの外側に大きく弾き飛ばされる。
それでもこの射撃は、困難だ。どんなに照準器を合わせても、ロックオンできない。
すると、ルークにベンが語りかけてきた。
ベン: フォースを使うんだ、ルーク。さあ、行け、ルーク。
ルークは、自分の過去の経験を手放すことができなかった。計器を肉の目でみることにどうしても執着があり、フォースの目で狙いを定めることができない。
執着は、そこに限界を生み、時には、苦しみの道を歩まなければならない。ルークには、まだそれが分かっていなかった。
一度照準器から目を外したが、また照準器をのぞきこんだ。
ベン: ルーク、私を信じるんだ。
彼は師の言葉に従ってフォースに身を委ね、見事にプロトン魚雷を排熱ダクトへと直撃させたのである。
執着を捨てるということは、それらが、盲目的に従うものではなくなり、自由に選べる選択の一つになるということだった。ルークは、実践をもって少し理解を始めていた。