洞窟の中で、ハンたちは<ファルコン>の修理に取り掛かっていた。その途中、ハンは再びレイアに言い寄り、徐々に心の間を狭めていく。
3PO:
この必要なときにR2はどこにいるんだろう?
3PO:
船長、この船がどこで会話を学んだのか存じませんが、奇妙な訛りが強すぎます。おそらく陰性軸のパワー連結器が分極化していると言っているのでしょう。交換する必要があるかと存じます。
ハン:
そうか、わかった。交換するよ。
ハン:
ここだ。それとチューイー・・・陰性パワー連結器を交換したほうがいいぞ。
ハン:
おい、お姫様、俺はただお手伝いしようとしただけだぜ。
レイア: そんな呼び方やめてくださる?
ハン:
わかったよ、レイア。
レイア: ときどきあなたのことが分からなくなります。
ハン:
俺もだ。まったくだぜ。だが君はなかなかイカしてるよ。それは認めてやる。君も俺のことをまんざらじゃないと思ってるんだ。
レイア: ときどきね。たぶん・・・悪党のように振舞っていないときは。
ハン:
悪党?悪党ね?いい響きだ。
レイア: やめて。
ハン:
何をだ?
レイア: 離してちょうだい。手が汚れてます。
ハン:
俺の手だって汚いぜ。何を怖がってる?
レイア: 怖がる?
ハン:
震えてるぜ。
レイア: 震えてなんかいません。
ハン:
君は俺が悪党だから好きなんだ。これまでそんなに悪党と出会ったことがなかったからな。
レイア: 私は優しい人が好きです。
ハン: 俺は優しい男だぜ。
むりやり、キスをしてしまった。
レイア: いえ、違うわ。
3PO:
船長、船長!背面のパワー・フラックス連結器を絶縁しておきました。
ハン:
ありがとうよ。心から感謝するよ。
3PO:
いいえ、船長、どういたしまして。
しかし、この場所は決して安全とはいえなかった。船の外にはパワー・ケーブルを齧るマイノックが飛び交っており、一行は害獣退治に外に出るが、そこで驚愕の事実に気づくことになる。そこは洞窟ではなく、想像を絶するほどの大きさをしたスペース・スラッグの体内だったのだ。ハンは急いで<ファルコン>を発進させて難を逃れるが、スター・デストロイヤー<アヴェンジャー>に発見されてしまう。
ハイパードライブはまだ直っておらず、逃走は不可能だった。ここで彼は機転を利かせ、<アヴェンジャー>に特攻すると見せかけて艦橋の裏側に<ファルコン>を貼り付けた。彼らはレーダーからも姿を消し、うまく帝国艦隊を出し抜くことに成功すると、船を修理するためベスピンへと向かう。そこには旧友ランド・カルリジアンの統治する採鉱都市、クラウド・シティがあるのだ。しかし、ヴェイダーに雇われた賞金稼ぎの中でただ1人、<スレーヴI>に乗るボバ・フェットだけが獲物を視界に捉えていたのである。