その後も、ルークは幾度となく失敗を繰り返し、そのたびに叱責を受けていた。沼に沈んだXウィングを前に見た目で不可能を判断し、フォースを感じることを諦めてしまうこともあった。

ヨーダ: フォースを使え。そうじゃ。
ヨーダ: ほれ、石じゃ。感じろ。
ヨーダ: 集中せんか!
ルーク: そんな。もう引き上げられない。
ヨーダ: ずいぶんと確信しておるの。おまえはいつも無理だと言う。わしの言うことをまったく聞いておらんの?
ルーク: マスター、石を動かすのとはわけが違います。まったく別物です。
ヨーダ: 何も違わん。違うのはおまえの心の中だけじゃ。学んだことを忘れたか。
ルーク: 分かりました。やってみますよ。
ヨーダ: やってみるではない。やるかやらぬかじゃ。試しはない。

ルーク: 無理です。大きすぎる。
ヨーダ: 大きさは関係ない。わしを見ろ。わしを大きさで判断するのか?おまえと違ってわしにはフォースがついておる。強力な味方じゃ、それはな。生命がそれを生み出し、育てるのじゃ。そのエネルギーはわしらを取り囲み、結び付けておる。わしらは輝ける存在じゃ。粗雑な物質ではない。周囲のフォースを感じるのじゃ。ここにも、おまえとわしの間にも、あの木にも、岩にも・・・どこにでもある。そう、陸地とあの船との間にもじゃ。
ルーク: 不可能を望んでるんだ。

引きあがったXWING

ルーク: 信じられません。
ヨーダ: だから失敗したのじゃ。

 

だが、ヨーダは大きさは関係ないといい、Xウィングを引き上げることでフォースの偉大さを見せ付ける。また、ヨーダは若き弟子に未来を予見するよう指示し、ルークは瞑想の中で、雲に浮かぶ都市と、そこで苦しむハンやレイアの姿を垣間見るのだった。

 

ヨーダ: 集中しろ。フォースの流れを感じるのじゃ。そうじゃ。
ヨーダ: よし。落ち着け。そうじゃ。
ヨーダ: フォースを通じて物事を見るのじゃ。離れた場所を。未来を。過去を。昔の古い友人たちを。

ヨーダは、ルークに逆さ瞑想をさせつづけた。まさに、瞑想こそ自分をみつめ、心の苦痛を乗り越える唯一の方法だとしっていたからだ。

 


ルーク: ハン・・・レイア!
ヨーダ: 制御じゃ、制御するんじゃ。制御することを学ばねばの。
ルーク: 見えました・・・雲に浮かぶ都市が見えました。
ヨーダ: 友人たちがそこにおるのじゃ。
ルーク: 苦しんでいました。
ヨーダ: 未来じゃ、おまえが見たのはな。
ルーク: 未来?彼らは死ぬんですか?
ヨーダ: 予見するのは難しい。常に動いているのじゃ、未来はな。
ルーク: 彼らのところへ行かなくては。
ヨーダ: 決断するのじゃ、彼らのために最善なことをな。今ここを離れれば彼らを救えるかもしれん。だが彼らが戦い、苦しんでまで守ろうとしているものを壊すことになるぞ。

彼は仲間を助けに行かなければならない衝動に駆られ、ヨーダとオビ=ワンの制止を振り切って出発の準備を進める。2人の師は、ルークがダークサイドの誘惑に駆られることを危惧しており、まだヴェイダーと戦うには早すぎると戒めた。だが、ルークは行ってしまう。オビ=ワンは困惑するヨーダに、彼が最後の希望だと告げるが、ヨーダはもう一人の存在をほのめかすのだった。

<<Dagobah -- Jungle>>

ヨーダ: ルーク、行くのか?修行はまだ終わっていないぞ。
ルーク: あの光景が頭から離れないんです。彼らは友人です。助けに行かないと。
ヨーダ: 行ってはならん。
ルーク: でも行かなければハンとレイアが死んでしまいます。
オビ=ワン: それは分かるまい。ヨーダでさえ彼らの運命は見えんのだ。
ルーク: でも助けることはできます。フォースを感じます。
オビ=ワン: だが制御できまい。おまえにとって今は危険なときなのだ。フォースのダークサイドに誘惑されてしまうぞ。
ヨーダ: そう、そうじゃ。オビ=ワンの言うことを聞くのじゃ。洞窟じゃ。洞窟での失敗を思い出せ。
ルーク: でもあれから多くを学びましたよ。マスター・ヨーダ、必ず戻って、始めたことを終わらせると約束します。誓います。
オビ=ワン: 皇帝が欲しているのはおまえとおまえの力だ。友人たちが苦しんでいるのはそのためなのだ。
ルーク: だから行かなければならないんです。
オビ=ワン: ルーク、ヴェイダーを失ったように、おまえまで皇帝に奪われたくない。
ルーク: ヨーダ: 阻止せねばならん、やつらをな。すべてがそれに掛かっているのじゃ。修行を終え、フォースを味方につけたジェダイ・ナイトだけじゃ、ヴェイダーと皇帝を倒せるのはな。いま修行を打ち切れば。ヴェイダーのように手軽で安易な道を選べば、おまえは悪の手先に成り下がる。
オビ=ワン: 辛抱するのだ。
ルーク: ハンとレイアを犠牲にしろということですか?
ヨーダ: 彼らが戦う理由を尊重するなら・・・そうじゃ。
オビ=ワン: ヴェイダーに立ち向かうのであれば1人でやることになるぞ。私は干渉できん。
ルーク: わかりました。
ルーク: R2。コンバーターを点火してくれ。
オビ=ワン: ルーク!憎しみに屈するな。それはダークサイドへ至る道だ。
ヨーダ: 強いぞ、ヴェイダーはな。学んだことを忘れるな。それが救いとなるじゃろう。
ルーク: わかりました。戻ってきます。約束します。
ヨーダ: だから言ったのじゃ。あの子は危険だとな。さて、困ったことになったわ。
オビ=ワン: あの少年は我々の最後の希望です。
ヨーダ: いや、もう1人おるぞ。

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