一方、ヴェイダーとルークは互いのライトセイバーを手に、激しくぶつかり合っていた。ときにルークは父を殺した暗黒卿を圧倒し、ヴェイダーはかつての師であるオビ=ワンに教えを受けた若きスカイウォーカーの力量に感心するが、両者の実力の差は歴然としていた。
ヴェイダー: 多くを学んだな、若造。
ルーク: 驚くのはまだこれからだ。
ヴェイダー: おまえの運命はわしと共にあるのだ、スカイウォーカーよ。オビ=ワンもこれが事実となることを知っていた。
ルーク: 違うな。
ヴェイダー: たやすい。皇帝がお考えになっているほどの力はなかったようだな。
ヴェイダー: すばらしい。なかなかやるな。
ヴェイダー: オビ=ワンもよく教えたものだ。恐怖を制御するとはな。
ヴェイダー: さあ、怒りを解き放て。わしを倒せるのは憎しみだけだぞ。
やがてルークは強大なフォースのダークサイドに押され、右手を失い、傷だらけとなって追い詰められる。そして、勝利を決定的なものにしたヴェイダーは、ルークに驚愕の事実を告げるのだった。自分こそがお前の父親なのだと。
ヴェイダー: 勝負あったな。抵抗は無意味だ。オビ=ワンのような死を選ばぬことだ。
ヴェイダー: 逃げ場はないぞ。わしに殺させるな。
ヴェイダー: ルーク、おまえは自分の重要性に気づいておらんのだ。おまえは自分の力に目覚めたばかりだ。わしと手を組め。そうすれば訓練を終わらせてやる。我らの力を合わせればこの破壊的な争いに終止符を打ち、銀河に秩序をもたらすことができる。
ルーク: 貴様となど手を組むものか!
ヴェイダー: おまえはダークサイドの力を知らぬだけなのだ。オビ=ワンは父親のことを語ってはおるまい。
ルーク: すべて聞いた。貴様が殺したとな。
ヴェイダー: いや。わしがおまえの父親なのだ。
ルーク: 嘘だ。そんな・・・嘘だ。そんなことはありえない!
ヴェイダー: 心を研ぎ澄ませるのだ。それが事実であると分かるだろう。
ルーク: 嘘だ!嘘だ!
ヴェイダー: お前は皇帝を倒すこともできる。皇帝もそれを予見しているのだ。それがお前の運命だ。わしと組め。そして父と息子として共に銀河に君臨するのだ。
ヴェイダー: さあ、来るがいい。他に道はないぞ。
ヴェイダー: 息子よ、わしのもとへ来るのだ。
ルーク: ベン。なぜ教えてくれなかったんだい?
Lando:
チューイー。
ルーク: ヴェイダーだ。
ヴェイダー: ルーク、それがおまえの運命なのだ。
ルーク: なぜ教えてくれなかったんだ?
ルークはその言葉を激しく否定するが、フォースはそれが事実だと告げていた。ヴェイダーは驚くべき可能性を秘めた息子をダークサイドへと誘い、皇帝亡き後の銀河を統治しようと持ちかける。だが、ルークは誘惑を断ち切り、自ら奈落の底へと落ちていくのだった。
クラウド・シティの底辺で絶体絶命の危機に立たされたルークは、フォースを通じてオビ=ワンに、そしてレイアに助けを求める。彼の心の声に気づいたのはレイアだった。既に追っ手から逃げ切っていた彼女はランドに戻るよう要求し、直感を頼りにルークを見つけると、彼を救出したのである。辛くも一命を取り留めたルークだが、彼の心はオビ=ワンとヴェイダーが語った相反する2つの事実の間で複雑に揺れていた。
ルーク: ベン。ベン、助けて。
ルーク: レイア。
ルーク: 聞いてくれ。レイア。