*純粋生命

 これらの驚異的な知性を備えた存在は、生命を与えたものとして、それ自身生命的な存在でなければなるまい。しかも全ての生命の原因であるから、最も完全な生命と言うことになるだろう。それ故そうした存在を「純粋生命」と呼ぶこととしたい。

*純粋生命と我々の生命のアイデンティティとの関係

例えるなら我々人間の生命と個々の細胞の生命との関係にも例えられよう。 我々の肉体においては、ここの内躾の器官や無数の細胞の生命が、独自のアイデンティティを失うことなく、人間生命から生かされると同時に自らも生きている。だから時々、癌細胞のように、勝手な行動をする連中も現れるのである。  それと同じように我々も純粋生命に生かされると同時に、独自のアイデンティティを保って生きているのである。  我々はこの一つの巨大な「生命の樹」に生かされた<生命の樹の細胞>なのかもしれない。

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