*<<第二章>>生物の肉体と驚異的な知性 進化は自然淘汰だけだろうか?

*<第一節>生物の肉体に見られる驚くべき知的足跡

 我々の体はどんな部分でも、必ず明確な目的を持った構造に造られている。 徹底した合理性に貫かれているのだ。眼球ひとつとってもこうした複雑な目的性をもつ構造が偶然に 物質だけで貫かれているのだろうか? しかも崩れずに保たれるばかりでなく発展、成長すらするのである。実際、合目的性に貫かれた有機 体を構築するためには<すべての部分の性質と目的>を理解した上、更にそれらを組み合わせる工夫が不可欠といえる。

 外界から入ってくる光りの性質を理解するからこそ、その流入を調節する目的で虹彩のような絞りの器官が考え出され得る。

 つまり知的ガイドラインがなければとても到達できなかったに違いない。「脳」だけが物事を考えるというのは、人間の思い上がりにすぎない。全ての生物の細胞の一片に<脅威的な知性>に満たされている。

肉体に内在し、肉体を統括、指導する内的な能動原理を「生命」と言える。

 

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