*<第三部>生物個体の生命と驚異的な知性との関係

我々生き物の個々の生命は、この驚異的な知性から存在を与えられるらしい。そのことを哲学的に整理証明したい。

*第一の証明:我々の生命に実在を与えた<自らの中だけで実在の十分な根拠を持つ存在>が実在するという証明  

 すべて有限な存在者(我々も含めて)は自らの力だけで実在を獲得したものではない。自分の中の力からだけで<実在の十全な根拠>を持ってはいない。 常に他者に依存し、他者から実在を与えられなければならない。しかし他者すらも有限な存在である。<自分だけで存在できる力がゼロであるもの>をいくら足し合わせてもゼロ+ゼロ=ゼロにしかならない。  故に、我々の生命も含め、一切の有限な存在に実在を与えた<自らの中だけで実在の十全な根拠を持つ存在>が実在していなければならない?

*第二の証明:この、<自らの中だけで実在の十全な根拠を持つ存在>が驚異的な知的足跡の究極的な原因、即ち、驚異的な知性そのものであるという証明

生物の肉体に驚異的な知的足跡はなにものかに与えられたものであるが、自ら持たないものを与えることはできないのだから、その何物かは驚異的な知識を有していることになる。それこそが一切の 驚異的な知的足跡の原因ということになる。

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