HOME 2004/11/05 1232916.doc 1 =人体の構造と機能(‘05)=(TV 〔主任講師: 菱沼典子( 聖路加看護大学教授) 〕 〔主任講師: 北村聖( 東京大学大学院教授) 〕 全体のねらい 毎日の生活の中で普通に行っている様々な生活行動は何のために、どのような仕組みで行われている のかの視点から、人体の構造と機能を学ぶ。からだに興味を持ち、理解を深めていく基礎力をつけるこ とをねらいとするが、さらにからだの機能に適した生活を工夫し、病気を理解する土台になることを期 待する。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
1 生命と日常生活 行動のつながり 一個の受精卵から人間が誕生する過程を含め、個 体が外部環境と関係を保ちながら、内部環境を整え 生命を維持していることを解説する。日々の生活行 動と生命維持の関わりを理解してもらいたい。 菱沼典子 (聖路加看 護大学教 授) 菱沼典子 (聖路加看 護大学教 授)

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食べる(1) 摂食 生命維持のために外界から食物を取り入れる営み について解説する。空腹感や食欲、摂食の過程(咀 嚼、味覚、嚥下を含む)、消化・吸収について、消 化器管・消化腺の名称、構造を含めて解説する。 菱沼典子 菱沼典子
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食べる(2) 消化・吸収と排 泄 消化管の運動と消化腺の分泌活動、消化液の作用 について、自律神経系とホルモンによる調節を含め て解説する。また便の排泄について、便意から排便 行為までを解説する。 佐伯由香 (福岡県立 大学教授) 佐伯由香 (福岡県立 大学教授)
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食べる(3) 栄養分の代謝 吸収された栄養分の代謝について、肝臓と膵臓の 機能を中心に解説する。肝機能障害や糖尿病など身 近な疾患を例にして、病態から正常な機能の理解を 深められるようにする。 谷亀光則 (東海大学 助教授) 谷亀光則 (東海大学 助教授)
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体内の流通シス テム(1) 心臓と血管 多くの器官、細胞から成り立っている人体内部の 物質の流通路である血管系を解説する。心臓と血管 系の構造と役割、心臓収縮のメカニズムとその調節 機構を解説する。 山本真千子 (宮城大学 教授) 山本真千子 (宮城大学 教授) 2004/11/05 1232916.doc 2 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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体内の流通シス テム(2) 血圧 生体内の流通を確保するのに必要な血圧につい て、その意味、血圧の決定因子と調節機構を解説す る。今日血圧は一般的な生体情報となっており、高 血圧の意味と対策についても言及する。 沓沢智子 (東海大学 教授) 沓沢智子 (東海大学 教授)
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体内の流通シス テム(3) 血液 血液の組成および働きを解説する。細胞成分であ る赤血球・白血球・血小板について、骨髄における 幹細胞からの分化を解説し、その機能および障害に ついて言及する。 北村聖 (東京大学 教授) 北村聖 (東京大学 教授)
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身を守る 免疫反応は細菌やウィルスなど外敵から体を守る だけでなく、移植片の拒絶反応や自己免疫疾患でも 重要な働きを演じている。細胞の自己認識、他者排 除の機構、細胞性免疫と液性免疫の機序を解説し、 自己免疫疾患や免疫不全症候群などにも言及する。 北村聖 北村聖
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息をする 換気・ガス交換に関わる呼吸器の構造と機能につ いて解説する。また血液の酸塩基平衡にかかわる呼 吸の役割を解説する。様々な呼吸器疾患が呼吸機能 のどこに障害を起こすのかにも言及する。 沓沢智子 沓沢智子
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トイレに行く 腎臓での尿の生成過程を、生体内の体液の調節の 意義を含めて解説する。次いで尿の排泄について、 尿意を感じ、排泄に至までの尿路の構造と機能を解 説する。 谷亀光則 谷亀光則
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見る・聞く・感 じる 神経系が外部環境からの刺激に対し、即時的に反 応し、適応する過程を解説する。主に視覚、聴覚、 体性感覚について、感覚器の構造と機能と神経系の 反応を取りあげる。 深井喜代子 (岡山大学 教授) 深井喜代子 (岡山大学 教授)
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考える 神経系の概要ならびに中枢神経系の構造と機能を 解説し、中枢神経系における情報処理過程から、「考 える」ことを意識付ける。睡眠の生理や脳死にも言 及する。 深井喜代子 深井喜代子 2004/11/05 1232916.doc 3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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動く 骨格筋の運動における骨格と筋、関節の働き、な らびに筋の構造と収縮のメカニズムについて解説す る。さらに運動に伴う心肺系の反応と調節機構を解 説する。 山本真千子 山本真千子
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ホルモン調節と ストレス反応 内部環境の調節にホルモンがどのように関わって いるかを、内分泌器官の構造を含めて解説する。ま た、常に個体が受けている刺激(ストレッサー)に 対する反応について概説する。 佐伯由香 佐伯由香
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ケアへの応用 1〜 14 回までに学習した内容が、日常生活に結び ついたかどうかを問いかけ、各人の健康生活や子ど も、高齢者、病者の世話にどのように役立たすこと ができるか、例を挙げて解説する。 菱沼典子 菱沼典子