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2004/11/08
1884611.doc 1
= 基礎看護学(‘04)=( TV)
〔主任講師: 佐藤禮子(放送大学教授) 〕
〔主任講師:三上れつ(慶應義塾大学教授) 〕
全体のねらい
看護実践に必要な主要な知識・技術について理解を深め、専門職者として活動するための基盤並びに
考え方を拡大することを意図している。
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
1
専門職として求め
られる看護の機能
と役割
看護が自律した専門職として、人々の健康や幸福に貢献する
には、看護サービス利用者や他職種者と協働して、ケア技術
や保健医療福祉におけるケアシステムを変革していくことが
必要である。看護の歴史を振り返り、人々のQOLの向上を
めざして、対象のもつ力を強める看護の機能と役割について
説明する。
佐藤禮子
(放送大学教
授)
佐藤禮子
(放送大学教
授)
2
患者の権利を擁護
する方法
看護職者は、患者がもつ基本的な人権を尊重し、患者が自ら
の意思に基づき自己決定できるよう支え守る重要な役割を担
っている。看護実践の場における患者の人権擁護に対しての
多様な倫理的課題と看護職員としてのその対応方法について
説明する。
大島弓子
(愛知県立看
護大学教授)
大島弓子
(愛知県立看
護大学教授)
3
看護行為と法の関
係
看護は人の生命に関わる職業であり、法によって責任の在り
方が問われる。どのような法令に基づき看護行為を遂行する
のか、特に医事、薬事に関する法律を概説し、責任を問われ
る意味について述べる。また、看護行為の法的責任、看護師
の医療行為の法的責任について具体的に説明する。
石井範子
(秋田大学教
授)
石井範子
(秋田大学教
授)
4
患者となった人の
対象理解とは
看護における対象理解は、対象を全体的に統合された人間と
して理解することである。病気によって患者は新たな役割が
付与され、制限された生活を余儀なくされるが、身体的・心
理的・社会的・霊的存在として変化しつづける。人間の生命・
生活・健康に関わる人間理解について、具体的な事例を通し
て説明する。
小松万喜子
(愛知県立看
護大学教授)
小松万喜子
(愛知県立看
護大学教授)
5
専門的援助関係を
発展させるコミュ
ニケーション技法
患者と看護師の関係は確かな意思によって結ばれる専門的援
助関係である。このプロセスを通して看護師は自己理解と他
者理解を深め、専門職者としての能力を高めていく。対人関
係理論を概説し、患者との効果的なコミュニケーション技法
を具体的に説明する。
同上同上
2004/11/08
1884611.doc 2
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
6
看護判断の基盤と
なる身体的・心理社
会的アセスメント
身体的・心理社会的アセスメントは、看護ケアの根拠と成果
の測定、評価の指針となる情報を得るために欠かすことがで
きない。身体的・心理社会的アセスメントの方法を概説し、
特に身体的アセスメントの具体的方法について述べる。
三上れつ
(慶應義塾大
学教授)
三上れつ
(慶應義塾大
学教授)
7
エビデンスに基づ
く看護過程
看護過程は、看護師が対象の健康回復・維持・増進をめざし
て、意図的・系統的に行われる問題解決方法である。看護過
程の6段階について説明し、エビデンス(根拠)に基づく看
護ケアを実践するために、正確な診断・評価を方向づける患
者情報の重要性と活用法について述べる。
同上同上
8
セルフケアを促進
させる教育指導方
法
対象が健康的な日常生活を維持していくためには、看護師が
一方的に援助するのではなく、患者・家族のセルフケア能力
を高めていくことが不可欠である。セルフケア能力を促進す
るために必要な教育指導方法の実際について説明する。
佐藤みつ子
(山梨大学大
学院教授)
佐藤みつ子
(山梨大学大
学院教授)
9
看護基本技術:「食
事」を支える口腔・
嚥下ケア
口腔内汚染や誤嚥は、致命的な肺炎を引き起こす。
口腔の機能と嚥下のメカニズムから、体力の低下した高齢者
や麻痺のある患者に対する「食事」を支える看護技術として、
口腔ケアと嚥下ケアについて具体的に説明する。
三上れつ
三上れつ
10
看護基本技術:「自
尊心」を守る失禁ケ
ア
尿失禁には様々な種類があるが、そのメカニズムを知ること
で、人々の排尿を適切にコントロールする介入が可能になる。
これらの尿失禁のケアとして重要な「自尊心」を守る看護技
術を中心に、トータルケアであるコンチネンスケアについて
具体的に説明する。
大島弓子
大島弓子
11
看護基本技術:「自
然治癒力」を促がす
褥瘡ケア
新しい褥瘡ケアは、除圧、栄養、閉鎖式ドレッシング法、創
の湿潤環境、デブリ−ドメント法である。予防ケアの他、褥
瘡の進行段階に応じた創の「自然治癒力」を増進するための
看護技術として、創傷ケアについて具体的に説明する。
石井範子
石井範子
12
看護基本技術:「生
命の危険」を回避す
る感染予防方法
医療・保健施設における院内感染に関する状況は厳しさを増
しており、正しい知識の提供や予防手段を推進することが急
務となっている。院内感染の現況と新しい感染管理の考え方
について説明し、「生命の危険」を回避する看護技術として、
具体的な感染予防方法について述べる。
同上同上
2004/11/08
1884611.doc 3
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
13
看護の情報化から
電子カルテまで
身近な存在となった医療情報のコンピュ−タ化社会を概観す
る。看護情報の意味、活用法について確認し、情報をどのよ
うに管理し保護するかについて説明する。さらに、電子カル
テの本質と実際を紹介する。
大島弓子
大島弓子
14
チーム医療を発展
させるリーダーシ
ップのとり方
対象のニ−ズや疾病状況の変化に伴い、医療が専門分化し、
看護師は他の専門職者とチームを組んでケアを提供してい
る。チ−ム医療におけるリーダーシップについて概説し、看
護独自の機能と看護師に期待される役割を説明する。
佐藤みつ子
佐藤みつ子
15
看護の質を保証す
るリスクマネジメ
ントのあり方
看護が専門職として発展するために、提供する看護の質を保
証し、組織全体のマネジメントの見直しを図ることについて
概説する。また、臨床における看護のリスクマネジャ−の活
動を通して、看護管理として必須のリスクマネジメントのあ
り方を説明する。
佐藤禮子
佐藤禮子