HOME 2004/11/08 シラバス8,28 1 問題解決の発想と表現(‘04)=(TV 〔主任講師: 東千秋(放送大学助教授)〕 〔主任講師: 柴山盛生(国立情報学研究所助教授) 〕 〔主任講師: 遠山紘司(神奈川工科大学教授)〕 全体のねらい 問題とは何か、どのような捕らえ方が適切か、そしてどのようにして発想を広げ、必要な情報を収集・ 整理し、解決策を見出していくのか、そこにおける一連の科学的技法を学ぶ。それは、経営コンサルテ ィング、商品開発などの専門的な業務に限らずビジネス全般や個人の生活におけるさまざまな問題解決 の基本的フレームワークである。 また、それらの過程で思考や発想などを目的に応じて伝達するための基本的な表現技術を収得す る。そして、ここでの学習が実際に応用できることをねらいとして、問題解決の具体的な例をさま ざまな分野に求めて展開する。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 ( 所属・職名) 放送担当 講師名 ( 所属・職名)
問題解決とは はじめに仕事や生活の場面から実際の事例として、大分県湯 布院町の地域の発展過程で生じたさまざまな問題に対する解決 法を取り上げ、問題解決とはどのようなものであるか、その概 要や流れを学ぶ。そして、この事例を参考にして本講義で取り 扱う問題解決についての枠組みを知る。 遠山紘司 (神奈川工科大 学教授) 柴山盛生 (国立情報学研 究所助教授) 遠山紘司 (神奈川工科大 学教授) 柴山盛生 (国立情報学研 究所助教授)
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問題解決の第一歩 問題の意味を解釈する上で、ゲーム的、言語的、心理的、科 学技術的、社会的などさまざまなものが考えられるが、それら がどのような背景の下で成立しているのかを考える。また、解 法が決まっていない場合の問題解決の進め方として、これまで さまざまな方法が試みられたことを学ぶ。 柴山盛生 遠山紘司 柴山盛生 遠山紘司
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問題解決の過程 ここでは、問題解決の過程として、思考モデルにおける流れ と問題を提起する段階や解答する段階における考え方について 考察を行う。問題提起では問題と解との関係や制約条件などを、 問題解答では手順や方略の選択の方法について学習する。さら に、実際の場面に見られる幾つかの問題解決の例をあげてこれ らの流れについて考える。 柴山盛生 遠山紘司 柴山盛生 遠山紘司
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問題解決の思考法 解を導く上で、物事を発散的に考えたり、論理的に考えたり するなど多様な思考をすることが有効である。発散的に考える 例として、言葉の比喩、ものとものとの関係性を考える思考、 知識マップなどを取り上げる。論理的に考える例として、演繹 的推論、帰納的推論、クリティカルな思考、因果関係、確率判 断などについて説明する。 柴山盛生 川井頼能 (横浜国立大学 非常勤講師) 柴山盛生 川井頼能 (横浜国立大学 非常勤講師)
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情報の収集と整理 問題解決に向けて、必要な情報を集めそれらを整理・分析す る。情報収集では、実地調査、文献調査、コンピュータ検索な どの概要について述べる。整理では、収集した情報の整理に関 する考え方や方法について説明する。あわせて、実際の例を紹 介する。 柴山盛生 遠山紘司 柴山盛生 遠山紘司 2004/11/08 シラバス8,28 2 回テーマ内容 執筆担当 講師名 ( 所属・職名) 放送担当 講師名 ( 所属・職名)
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発想と整理の技法 問題解決を効率的に行うために様々な技法が活用されてい る。発想の技法の例として、辞書や事典などの資料を利用した 発想法、キーワードを展開する発想法、集団的な発想法などを 取り扱う。整理の技法として、カードや表を利用した方法、図 表にまとめる技法を紹介する。 柴山盛生 川井頼能 柴山盛生 川井頼能
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日常的数量表現と 統計 私たちは、日常さまざまな情報に接している。この情報は、 文字、記号、数値、画像などさまざまな形でもたらされる。こ れをどのように取り扱い、処理し解釈して、問題解決に役立て るかを考えるのがここでのテーマである。そこで、その代表と して日常的な数量表現の特徴と統計の基礎や分析を学ぶ。 東千秋 (放送大学助教 授) 柴山盛生 東千秋 (放送大学助教 授) 柴山盛生
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図解表現 全体像を分かりやすく示す図解表現について学ぶ。主な内容 として、箇条書き、表、グラフ、物理図解、論理図解などにつ いて説明する。 また、実際にこれらを活用している事例について紹介する。 遠山紘司遠山紘司
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文章表現 あらゆる情報伝達の基本となっている文章表現において、基 礎から応用にわたる実際的な知識を学習する。文章表現の基礎 として、文章表現の意義、種類や文章作成の過程、また日本語 表記の基礎として、文字の表記、文や段落の表現、さらに文書 構成として、論法、文書の例、文章の着眼点について考える。 柴山盛生 遠山紘司 柴山盛生 遠山紘司
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プレゼンテーション 問題解決において最後の決め手になるのがプレゼンテーショ ンである。いかにすばらしい解決法を見つけ、解決策が得られ たとしても、その結果を他人に理解し、納得してもらうには適 切なプレゼンテーションが必要である。プレゼンテーションは 解決の発想を実現できるかどうかの鍵を握る重要なものであ る。他人を納得させるプレゼンテーションについて考えてみる。 遠山紘司遠山紘司
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交渉と説得 実際の問題解決の場面では、いかに適切に自分の意思を決め 相手と効果的に交渉できるかが成否の鍵となる。意思決定論、 ゲーム理論など現代的な経営学の視点に基づいたアプローチに よる、問題解決に向けての意志決定、方略の分析、交渉や説得 の考え方について学習する。 柴山盛生 東千秋 柴山盛生 東千秋
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評価 問題解決では、解決に当たってどのような方策を選択するの か、実行後において、目的は達成できたのか、どの程度の成果 が得られたのかなどを判定する必要がある。このための評価の 方法について考える。ここでは、評価の観点、対象、評価方法 など理論的なことについて学習した後、数値的な評価方法や実 際の評価の例について検討する。 柴山盛生 遠山紘司 柴山盛生 遠山紘司
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総合事例1 総合的な問題解決の実践として、企業のグローバル化による 生産や経営の革新に関する実例を取り上げて、その現状、目標、 方法、効果などについて検討する。 遠山紘司遠山紘司
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総合事例2,3 総合事例2として、会議の活性化ツールの開発と活用につい て、総合事例3として、医療の現場における問題解決の事例を 取り上げて、それらの概要や背景とともに検討する。 東千秋 川井頼能 東千秋 川井頼能 2004/11/08 シラバス8,28 3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 ( 所属・職名) 放送担当 講師名 ( 所属・職名)
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問題解決の展望 本講義のまとめとして、問題解決の発想の奥にあるものにつ いて考える。さらに、問題解決の発想が創造的発想でもあるこ とをふまえ創成教育の視点に立ってこの知的技法の将来を展望 する。 東千秋 遠山紘司 柴山盛生 川井頼能 東千秋 遠山紘司 柴山盛生 川井頼能