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2005/01/17
1589334.doc 1
=スクールカウンセリング(‘05)=(TV)
〔主任講師: 滝口俊子( 放送大学教授)〕
〔主任講師: 倉光修( 東京大学大学院教授)〕
全体のねらい
学校において行われている、カウンセリングの実際を紹介する。公立の全中学校に配置されたスクー
ルカウンセラーは、教師・親・地域と密接に連携しつつ、子どもたちの健やかな成長に取り組んでいる。
スクールカウンセリングは決して密室のカウンセリングのみではなく、学校教育の中での児童・生徒に
適する方法を模索しているのである。
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
1 カウンセリングと
教育:
京都大学名誉教授(文化庁長官)河合隼雄先生をゲストに
お迎えして、教育とカウンセリングの共通点と差異点をお話
いただき、教師とカウンセラーと親と社会との協働について
考える。
滝口俊子
(放送大学教
授)
滝口俊子
(放送大学教
授)
2 個と集団:
教育におけるカウンセリングを考えるに当たって重要な視
点である「個と集団」について、河合隼雄先生にお話いただ
き、スクールカウンセリングの意義を明確にする。
滝口俊子
滝口俊子
3 不登校:
すでに紹介されたケース、あるいはモデルとして提示され
たケースを素材にして、カウンセリングの技法を説明する。
ボランティアによるロールプレイを交える予定である。ゲス
トに西井恵子氏を迎え、不登校の事例を検討する。
倉光修
(東京大学大
学院教授)
倉光修
(東京大学大
学院教授)
ゲスト
西井恵子
(谷町こども
センターセラ
ピスト)
4 問題行動:
すでに発表されているケース、あるいはモデルとして提示
されるケースを教材にして、カウンセリングの技法を説明す
る。俳優によるロ−ルプレイを交える予定である。ゲストに
三船直子氏を迎え、問題行動の事例を検討する。倉光修
倉光修
ゲスト
三船直子
(山口県立大
学助教授)
2005/01/17
1589334.doc 2
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
5 発達障害:
すでに発表されたケース、あるいはモデルとして提示され
たケースを教材にして、カウンセリングの技法を説明する。
ボランティアによるロ−ルプレイを交える予定である。ゲス
トに大島剛氏を迎え、ADHD
の事例を検討する。倉光修
倉光修
ゲスト
大島剛
(神戸親和女
子大学助教
授)
6 保護者のカウンセ
リング:
すでに発表されているケース、あるいはモデルとして提示
されるケースを教材にして、カウンセリングの技法を説明す
る。俳優やボランティアによるロ−ルプレイを交える予定で
ある。ゲストに鵜養啓子氏を迎え、保護者とのかかわりを検
討する。
倉光修
倉光修
ゲスト
鵜養啓子
(昭和女子大
学教授)
7 教師のコンサル
テーション:
すでに発表されたケース、あるいはモデルとして提示され
たケースを教材にして、カウンセリングの技法を説明する。
ボランティアによるロ−ルプレイを交える予定である。藪添
隆一氏をゲストに迎え、教師に対するコンサルテーションを
検討する。倉光修
倉光修
ゲスト
藪添隆一
(和歌山県立
教育研究セン
ター教育相談
室長)
8 危機対応:
学校の集団の中では、さまざまな危機が発生する。鹿児島
大学教授久留一郎氏をゲストにお迎えして、学校におけるさ
まざまな危機への支援やPTSD
についてとりあげ、スクール
カウンセラーの役割について考える。
岡本淳子
(立正大学助
教授)
岡本淳子
(立正大学助
教授)
9 スクールカウンセ
ラー配置の実際:
東京都教育委員会への取材を通して、文部科学省による
スクールカウンセラー配置事業を地方自治体がどのように進
めているのか、行政はスクールカウンセラーにどのようなこ
とを期待しているのかなどについて明らかにする。また、臨
床心理士会によるスクールカウンセラーへのサポートシステ
ムについても紹介する。
岡本淳子
岡本淳子
10 外部関係機関の
機能と連携:
スクールカウンセラーの活動は、学校内部だけではなく、
他の関係専門機関との連携を必要とする。児童相談所・子ど
も教育支援財団・スクーリングサポートセンター・こども心
身医療研究所・少年鑑別所の元技官などをゲストに迎えて、
連携のあり方を考え合う。
馬殿禮子
(兵庫県立但
馬やまびこの
郷所長)
馬殿禮子
(兵庫県立但
馬やまびこの
郷所長)
11
スクールカウンセ
ラーのバックアッ
プ体制:
スクールカウンセラーが第一線の学校現場で十分に機能す
るには、後方におけるカウンセラーの教育と支援が不可欠で
ある。スクールカウンセラーに対する研修会、スーパーヴィ
ジョン、カンファレンス、サポートグループなどで、スクー
ルカウンセラーの指導にあたってきた経験をもとに、バック
アップ体制の必要性、その実際、その問題と課題のどについ
て知見を紹介する。
野島一彦
(九州大学大
学院教授)
野島一彦
(九州大学大
学院教授)
2005/01/17
1589334.doc 3
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
12 学級担任との連携:
教師とスクールカウンセラーが互いに専門家として認め合
い話し合うことが、連携の基本である。よりよい連携を築い
てゆくために、スクールカウンセラーの活用、その内容や基
本的態度、教師による教育相談、生徒指導における立場と基
本的態度、善人・悪人を投影されることなどについて考えた
い。
山下一夫
(鳴門教育大
学教授)
山下一夫
(鳴門教育大
学教授)
13 スクールカウンセ
ラーの体験:
スクールカウンセラーとして活動しておられる方々とその
任務のやり甲斐や楽しさ、話し合う。子どもたちの成長に貢
献できるスクールカウンセラーの任務を、明らかにすること
を目ざす。滝口俊子
滝口俊子
14
幼稚園(保育所)
でのカウンセリン
グ:
幼稚園・保育園において子育て支援の一環として行われて
いるカウンセラーの活動を取り上げ、その役割とこれからの
可能性について、スクールカウンセリングと比較しながら紹
介する。
菅野信夫
(天理大学教
授)
菅野信夫
(天理大学教
授)
15 今後の課題と展望:
平成7
年度以来、スクールカウンセリング事業を推進して
きた三団体(日本臨床心理士資格認定協会・日本臨床心理士
会・日本心理臨床学会)スクールカウンセラー(学校臨床心
理士)ワーキンググループ代表村山正治先生をゲストに迎え
て、これまでの活動を振り返り、スクールカウンセリングの
意義と課題について話し合う。
滝口俊子
滝口俊子