HOME 2004/11/08 1819216.doc 科目名身体福祉論(03) 1/3 =身体福祉論(‘03)=(TV −自活できる能力の保持− 〔主任講師: 宮下充正(放送大学教授)〕 〔主任講師: 臼井永男(放送大学助教授)〕 全体のねらい 福祉という言葉は、幸福な状態を意味する。近年、身体福祉論はからだに幸せをもたらす道筋を解き明かす領域として使 われ始めた。少子高齢社会のさらなる進行が予想されるこれからの20 年間は、介護される人の増加と対照的に介護する人 の減少が確実視される。このような時代に生活する人びとが互いに幸福であるためには、各自が自立して活動できる身体的 能力を保持することがあげられる。この点に関して、スポーツ科学、体力科学、トレーニング科学などの分野において、有 用な知見が蓄積されてきた。それらを総括し具体的な運動の方法を、解説、提示する。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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福祉に欠けている 視点 介護に疲れて病に伏す例は、度々耳にする話である。また、 介護者のアンケート調査によると、身体的負担が大きいこと を訴える人が多い。介護の仕事が負担となるかどうかは、介 護者の体力水準との相対的な問題である。トレーニングによ って体力水準を高めることと、適切な休養をとって体力の回 復をはかることは介護者にとって有利な条件となる。これら について,調査、研究結果を踏まえて解説する。 宮下充正 (放送大学教 授) 宮下充正 (放送大学教 授)
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からだを動かす能 力の運動生理学的 理解 からだを動かす神経・筋系およびエネルギー供給機構につ いての運動生理学的知見を理解することは、自立して活動で きる能力の保持にとって欠かせない。からだを動かす能力の 運動生理学的基礎について解説する。 臼井永男 (放送大学助 教授) 臼井永男 (放送大学助 教授)
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からだを動かす能 力の成長にともな う発達 からだを動かす能力は,成長とともに向上するが、すべて の器官、機能が年齢とともに同じ割合で向上するとは限らな い。この点に関してよく理解しておかないと、運動実践が健 全な成長を阻害するばかりか、障害をもたらすことがある。 これら注意すべき諸点を解説する。 平野裕一 (東京大学大 学院助教授) 平野裕一 (東京大学大 学院助教授)
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からだを動かす能 力の加齢にともな う衰え からだを動かす能力、例えば、筋力、筋持久力、全身持久 力などは、20 歳から30 歳をピークに、加齢とともに約1%/ 年の割合で低下していく。この低下率は、運動不足の状態が 続くと急激に増大する。これらの現象について解説する。 福永哲夫 (早稲田大学 教授) 福永哲夫 (早稲田大学 教授)
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肥満解消と予防へ の運動の効果 肥満は生活習慣病の危険因子の一つであるが、その成因と してエネルギー摂取量が消費量を上回る状態が続くことがあ げられる。したがって、肥満の解消は、これまで以上にエネ ルギー摂取量を減少させるか、エネルギー消費量を増加させ るかによってもたらされる。ここでは肥満の判定基準とその 考え方、減量のための運動と、その適否についてまとめる。 北川薫 (中京大学教 授) 北川薫 (中京大学教 授)
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運動実践とからだ を動かす能力の改 善 まず運動をすることの心構え、運動と体力との関係、につ いて述べる。運動の効果は継続することにより明確に現れる。 ここではトレーニングについての基本的考え方をまとめ、ト レーニングによって筋系(筋持久力、筋力)、酸素運搬系(呼 吸、循環)、脳・神経系が如何に改善されるかについて解説 する。 同上同上 2004/11/08 1819216.doc 科目名身体福祉論(03) 2/3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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方法1: いろいろな目的が あるストレッチン グ・エクササイズ ストレッチングには、からだを目覚めさせる、運動による ケガを予防する、血行をよくする、運動後の疲労を取り除く、 関節の可動域を広げるという目的がある。その目的に合わせ た方法について解説する。 水村真由美 (お茶の水女 子大学大学院 助教授) 水村真由美 (お茶の水女 子大学大学院 助教授)
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方法2: 力強さを増すレジ スタンス・エクササ イズ 運動不足や加齢による筋力の低下は、いろいろなところの 関節に障害をもたらすことがある。また、バランスを崩した ときに筋力が弱いために転倒することがある。筋力の低下を 防ぎ、さらに、増強させるためには、筋肉に適度な抵抗をあ たえて活動させることが必要である。その方法と実際のトレ ーニングの効果について解説する。 平野裕一平野裕一
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方法3:手軽にでき るウオ−キング だれにでも手軽にできるウオーキングは、気分のリフレッ シュを目的とした散歩から、脚力の強化を目的とした階段上 りや山登り、呼吸循環系能力の改善を目的としたエクササイ ズ・ウオーキングまである。それらの目的に応じたウオーキ ングの方法について解説する。 水村真由美水村真由美
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方法4:ややハード なジョギング ジョギングはランニングに比べ、スピードが遅く、脚の各 関節に対しての負荷が弱い。したがって、ふつうの人たちが 全身持久力向上のために実施する運動としては適切といえ る。しかし、走り方やスピードについてはそれぞれの個人に 適した方法があるので、その点について解説する。 臼井永男臼井永男
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方法5:だれにでも できる水泳・水中運 動 水中運動には、水泳のほかに、水中ウオーキング、水中ラ ンニング、アクアビックスなど、全身持久力の向上を目的と した種目がある。さらに、水中でのストレッチング、水中で のレジスタンス・エクササイズがある。水中で行われる運動 の特徴とその方法と効果について解説する。 宮下充正宮下充正
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方法6:楽しいダン ス・エクササイズ 体力の保持増進を目的として行われているダンスには、エ アロビックダンス、ハワイアンダンス、ソシアルダンスなど があり、多くの人たちが参加している。これらのダンスでは、 音楽に合わせてからだを動かすために、知らず知らずにやり すぎになってしまう人たちがいる。注意すべき諸点とともに その方法について解説する。 水村真由美水村真由美
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方法7:テニス・ゴ ルフ テニスは、仲間とともに楽しめる運動種目であり、青年か ら高齢者まで幅広い年齢層の人たちが実施している。そして 運動技能が高い方が楽しめるという特徴を有しているので、 体力的な面の注意をおろそかにしがちである。また、ラケッ トを力いっぱい振るので、障害が発生しやすい運動種目であ る。それらについての注意事項と方法について解説する。 ゴルフは広々とした野外で行うので、精神的にも好影響が期 待される。しかし、ボールをクラブの中心でとらえ打つには、 かなりの練習が不可欠である。ボールを打つ技術と18ホー ルを歩くといった体力について、これまでの研究成果を踏ま えて解説する。 福永哲夫福永哲夫 2004/11/08 1819216.doc 科目名身体福祉論(03) 3/3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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方法8:室内ででき るマシン・エクササ イズ 自治体の運動施設や民間のスポーツ(フィットネス)クラ ブに、室内用の運動機器が設置されるようになった。これら の機器は、筋力の向上を目的としたウエイトマシン、全身持 久力の向上を目的としたトレッドミル、自転車エルゴメータ ー、ステアクライマーなどがある。これらの特徴と使用法に ついて解説する。 平野裕一平野裕一
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少子高齢社会構成 員に望まれること 子どもの体力の低下が指摘されているにもかかわらず、学校 体育の時間は短縮される。働きざかりの人たちは高度情報化 社会の下で、これまでにないほどの精神的ストレスを受ける ことになる。加えて高齢者は増え続ける。このような時代に、 各自が自立して生活できる能力を保持できるための方策につ いて概説する。 宮下充正宮下充正