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2005/01/06
1232711.doc 1
= 疾病の成立と回復促進(‘05)=( TV
)
〔主任講師: 北村聖(東京大学大学院教授)〕
〔主任講師: 仙波純一(放送大学教授)〕
〔主任講師: 松尾ミヨ子(鳥取大学教授)〕
全体のねらい
疾病の成立と回復の促進では、疾病のある状態を全人的にとらえ体内の環境変化から、生活過程の変化
まで大きくとらえて理解する。その上で、病的状態からの回復に向けての生活調整の視点から、疾病を
予防し回復を促進する要素を理解する。
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
1
概論:何を学ぶ
のか
疾病の成立と回復促進のコースのオリエンテーショ
ンとなっている。疾病は臓器別の理解や病理的理解
ではなく、全人的な理解に基づいてとらえられなけ
ればならない。全人的理解によって初めて有効な回
復を促すことができる。これがコースを貫く軸であ
る。意欲を持って、自ら問題解決をするような学習
を要望する。
松尾ミヨ子
(鳥取大学
教授)
北村聖
(東京大学
大学院教
授)
仙波純一
(放送大学
教授)
松尾ミヨ子
(鳥取大学
教授)
北村聖
(東京大学
大学院教
授)
仙波純一
(放送大学
教授)
2
疾病の成り立ち
看護の立場から
健康から疾病にいたる変化のなかで、生体の反応、
疾病からの回復、個人の反応について、生活との関
連で述べる。疾病の誘引と日常生活への影響、生体
の回復力と身体心理社会的因子、疾病の個人とその
生活への影響に焦点を当てる。
松尾ミヨ子
松尾ミヨ子
3
疾病の成り立ち
医師の立場から
医師と看護師は車の両輪となって医療を行う。医師
の立場から、医学的視点で健康から疾病への変化を
どのように考えるかを述べる。看護の視点からの理
解と比較しながら学んで欲しい。
北村聖北村聖
4
異常状態の特徴健康状態と比較した疾病のある状態の特徴について
述べる。急性の疾病と慢性の疾病の違いなど、異常
のある状態に共通の特徴、個別の特徴、異常状態に
適応する作用などについて学ぶ。
佐伯由香
(福岡県立
大学教授)
佐伯由香
(福岡県立
大学教授)
2005/01/06
1232711.doc 2
回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
5
疾病に対する診
断および治療と
それに伴う変化
身体機能の異常をどのように検査し診断するか、そ
れらをどのような方法によって治療するかについて
看護の視点から述べる。治療法としては、薬物・手
術・放射線などによるものがある。これらの効果と
有害な作用などについてのべる。
仙波純一仙波純一
6
感染と人体防御
機構:看護の視
点
人は微生物から多くの恩恵を受けており、人に感染
症をおこすものはごく一部に過ぎない。このような
人と微生物のかかわりを正しく理解した上で、人に
備わった微生物に対する防御のしくみと微生物がこ
れを突破して感染症をおこすメカニズム、さらに感
染症を防ぐための手段について学ぶ
岡田忍
(千葉大学
助教授)
岡田忍
(千葉大学
助教授)
7
中枢神経機能の
障害
脳機能の障害を引きおこすいろいろな疾患(循環障
害・変性疾患・脳腫瘍・痴呆・脳炎・外傷など)を
あげて解説する。これらの脳機能の障害は視覚・聴
覚・知覚などの機能障害として表れる。
仙波純一仙波純一
8
生命の危機・呼
吸機能の障害
生命維持機能の障害を引き起こす生命の危機状態
(ショック、多臓器不全、損傷など)について述べ
る。また生命維持への呼吸の関与と呼吸機能の障害
(気道・肺の炎症、急性および慢性の呼吸不全など)
を取り上げる。
松尾ミヨ子
松尾ミヨ子
9
循環機能の障
害・造血機能の
障害
体内の隅々に栄養や酸素を運び、末梢から老廃物を
肝臓や腎臓に運ぶ血液。この血液と、血液を循環さ
せるシステムとその障害について学ぶ。また、造血
細胞の機能と障害についても学ぶ。
北村聖北村聖
10
栄養摂取・吸
収・代謝・排泄
機能の障害1
消化管を通した食物の消化と吸収のしくみと消化吸
収における肝臓の役割を説明す・span >驕B 摂取エネ
ルギーの過不足や必須栄養素の不足の身体に与える
影響、咀嚼・嚥下障害、代表的な消化管の器質的疾
患の病態を説明する。
竹田津文俊
(自治医科
大学教授)
竹田津文俊
(自治医科
大学教授)
11
栄養摂取・吸
収・代謝・排泄
機能の障害2
消化、吸収、代謝に関与する肝臓、胆嚢、膵臓の器
質的疾患を説明する。糖代謝異・span >档t代表例で
ある糖尿病を説明する。排泄器官である腎臓の器質
的疾患を説明し、最後に排便障害を説明する。
竹田津文俊竹田津文俊
2005/01/06
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回テーマ内容
執筆担当
講師名
(所属・職名)
放送担当
講師名
(所属・職名)
12
内部環境調節機
能の障害
人体の内的環境は、微妙な変化を伴いながら維持さ
れている。この変化は様々なメカニズムによってコ
ントロールされている。この恒常性の維持という仕
組みを司る内分泌機能と自律神経機能とそれらの障
害について学ぶ。
山内豊明
(名古屋大
学教授)
山内豊明
(名古屋大
学教授)
13
運動機能および
皮膚の障害
人体は四肢や体幹を動かすことで生命を維持し、活
動をしている。骨や筋肉を中心として、運動のメカ
ニズムとその障害について学ぶ。また、体を覆って
いる皮膚は最大の臓器ともよばれ、外科医と内的環
境を隔てる重要な働きをしている。皮膚の働きと障
害について学ぶ
太田節子
(滋賀医科
大学教授)
太田節子
(滋賀医科
大学教授)
14
生殖機能をつか
さどる器官の障
害
生命の連続性をつくりだすために用意されている仕
組み、すなわち生殖という機能を成り立たせている
条件と、それらの障害によりこれらの機能が十分に
果たせなくなる場合のメカニズムについて学ぶ。
山内豊明山内豊明
15
まとめ:持続的
な学習のために
14回の講義による学びを基盤に、学生は自主的な
学習を行う段階へと向かうであろう。本回は持続的
な学習のための方法と留意点などついて概説する。
松尾ミヨ子
北村聖
仙波純一
松尾ミヨ子
北村聖
仙波純一