内部に基盤を

人間の生命力がそれほど内面に依存しているか、思い知ることがあった。

3月に戦争が終わるという噂が収容所内に広がったときだった。

しばらくはみな生き生きしたが、4月になると、希望を失い、ばたばたと倒れていった。

新年やクリスマスの前日にも、多くの仲間で亡くなっていった。希望が断ち切られたのだ。

希望と共に自分も捨ててしまったように・・・外的な希望はもろい。

私には、彼女の言葉が励みになっていた。

人生に何かを期待するのは、間違っている。

 

人生が私たちに期待しているのだ。

人生に期待しないから、もはや絶望することもない。

精神的な支え、生きる希望と拠り所は、自分の内部に確固たる地盤が築かれたのだ。

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