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邪馬台国 |
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わたくし鷲ア弘朋は、平成8年9月に新人物往来社より「邪馬台国の位置と日本国家の起源」(A5版、全669ページ)を出版したものであります。
このWebページでは拙著のおおまかな内容を紹介しています。あわせて、最近の奈良・黒塚古墳出土の三角縁神獣鏡などにも言及しました。
[ 目次より ] 序章 邪馬台国へのアプローチ
第一部 従来の邪馬台国論
・ 第1章 畿内大和説
・ 第2章 筑後山門および御井説
・ 第3章 筑前甘木説
・ 第4章 筑前博多説
・ 第5章 豊前中津・宇佐説
第二部 邪馬台国の位置,新「中津・宇佐説」の検証
・ 第1章 新「中津・宇佐説」の骨格
・ 第2章 奇数配置と陰陽五行思想
・ 第3章 魏使の邪馬台国訪問問題
・ 第4章 「倭人伝」の方向の論理
・ 第5章 「倭人伝」の里程・日程論
・ 第6章 女王国の領域と倭の政治地図
第三部 邪馬台国と日本国家の起源
・ 第1章 宇佐神宮古墳説
・ 第2章 邪馬台国、宇佐神宮と「記紀」の日本神話
・ 第3章 古代統一国家の形成
内容的には、富来隆氏に始まる邪馬台国=豊前宇佐説を新たな視点から解明し、
- 魏志倭人伝、特に里程・日程・方向記述と現実の日本列島の地形・地勢との比較検討により、邪馬台国が大分県中津市から宇佐市にかけての一帯に位置していたこと(豊前説)
- 邪馬台国の女王・卑弥呼(ヒメコと訓む)が宇佐神宮の比売(ヒメ)大神であること
- 宇佐神宮の亀山が卑弥呼の墓であり、境外末社の百体神社の地に「奴婢百余人」が殉葬されたこと
- 卑弥呼=天照大御神であり,
卑弥呼(ヒメコ) + 台与(トヨ) = 比売(ヒメ)大神 + 神功皇后 、であること (天照大御神) (豊受大神) (実像) (虚像) - 記紀神話との整合性を取りつつ、邪馬台国以降の九州勢力の東征(神武東征)を含む古代統一国家形成の謎を明らかにしたこと
、であります。
さて、いわゆる邪馬台国論争が300年近く続いているのは、決定的証拠としての「親魏倭王」の金印が未発見だからと考えられます。それにもかかわらず多くの専門家さらにはアマチュアまで加わって論争を続けているのは、金印が未発見でも、魏志倭人伝などの解明により邪馬台国の位置を特定できるのではないか、と皆が考えているからであります。
私も、以下三つの条件が整えば、金印がなくとも論争にほぼ終止符を打つことが可能と考えています。
1.邪馬台国の位置
自説の邪馬台国位置論と魏志倭人伝、特に里程・日程・方向記事と完全な整合性がとれること。この場合、よほどの根拠がない 限り、倭人伝の記述に修正を加えないこと。2.卑弥呼の墓の推定
卑弥呼の墓と推定できる、奴婢百余人を殉葬した「径百余歩の冢(ちょう)」の候補を具体的に提示できること。 また、倭女王卑弥 呼が日本歴史上の誰に相当するかを、記紀神話との関連で明示できること。3.古代統一国家の形成
自説の邪馬台国位置論を起点(ベンチマーク)として、記紀神話との整合性を取りつつ、古代統一国家形成のシナリオを包括的 かつ体系的に提示できること。
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