新パラダイムはいたるところで始まった「量子力学」からもそののろしはあがった。

量子力学は近代科学の集大成である。しかし原子や素粒子の探求をするうちに、いままでの概念では説明の付かない、不可思議なリアリティとあい対するようになったのである。

ハインゼンベルグによる不確定性原理。物理学における機械論的世界観の限界を数字で示した。状態は確率でしか計れなく、重ね合わせとされた。

この不可思議は科学者たちの情緒的な拒否という最大の歓迎もって迎えられた。なぜならそれを認める事は自らの存在にかかわる、強烈な危機であったからだ。

しかし新しいベースからこの不可思議は探求され続けた。

この潮流のなかで、東洋的世界観の再評価と最新科学との融合、生命へのやさしい視点と人間社会感への再認識が行われ、ホリスティック(全包括的)でエコロジカル(生態学的)な概念の創造がなされた。