ニュートンはプリズムで光を分解してみせた。だが詩人ジョン・キーツらは、“虹の持つ詩情を破壊した”とニュートンを非難した。
科学がズケズケとどこにでも入り込んできて、神すら切り刻んでしまったら、畏敬の念というのがこの世からなくなってしまうというのだ。
そうだろうか?科学は進歩するにつけ、より自然に驚嘆せずにはいられない。科学により、虹はより美しさを増す。
いづれにしても、バッハの曲を単なる音波の高低にしたところで、僕らの感じる美しさは変わらない。