ローマ帝国のキリスト教にとって、ただひとつのライバルはミトラ教であった。
マニ教と同様、古代バビロニアやエジプトから継承した占星術を呪術のひとつとして捉えていた。この占星術は人間の自由を否定し、神の全能さえも制限しかねまい異教であり、魔術であると捉えたのである。神がなにを言おうと変わらない「星の力」は神から独立しているというのだ。
もちろん、攻撃の対象となった。しかし、やがて、キリスト教に融合される。
自由を阻害するものを信じるのも自由