環境問題、食料不足、エネルギー枯渇、人口爆発など、コントロールしなければこの社会は継続不可能はほどである。こうした現代の危機は、本質的に認識の危機である。なにが欠けているのか?

現代の知は修復不可能なほどに分離されてしまっている。元凶は機械論・還元主義パラダイムにある。

まず自然科学を非還元的、動的パラダイムで結ばなければならない。

次にゲーテのような文学的知識人を一方の極として、他方の極には物理学者のような科学者がいて、互いに分断していることを再統合をしなければならない。

ここに一つの試みを行ってみることにした。私なりのスケッチはこうだ。縦軸に自然科学の知のパーツをとり、横軸に人文学の知のパーツをとったマトリックスを準備し、それぞれ埋め込んでいくというものだ。この織物を織り上げることができればこのアプローチ から何かが見えてくると思うのだ。

「分離するたびに何かが失われている」「全体は部分の総和以上である」はずだ。いままでもっとも偉大な精神の活動はつねに、自然科学と人文科学を結びつける試みconsilience(コンシリエンス=統合)だった。これからもそうであろう。

全ての人がイオニアの魔力にかかってほしい。18究極の理論