ファウスト

第一部:

老学者ファウスト教授はあらゆる学問を極めつくしたが、結局「我々は何も知ることができない」と絶望し自殺を企てる。そこに悪魔メフィストフェレスが現れ、<満足>できたら、魂を取られてもいいかと賭けを持ちかけ、ファウストは決して魂の底から満足はしないだろうとその賭けにのってしまう。魔力で20代の青年に若返ったファウストは、美しく敬虔なクリスチャンである少女グレートヒェンに一目惚れし、罠にかけ、たぶらかし、身ごもらせる。

グレートフェンは、ファウストと逢い引きする為に母に飲ませた睡眠薬の分量を誤り、母を死なせてしまう。彼女の堕落(当時自由な恋は堕落)を怒った兄はファウストと決闘するがメフィストの手助けにより殺されてしまう。やがてファウストは金に目がくらみ彼女を捨てるが、子を産んだ彼女は悲しみのあまり気が狂ってその子を殺し、死刑囚として牢獄につながれてしまう。当のファウストは、そんなこととは露知らず、酔いしれていた。しかし、そこで彼は苦しむ彼女の幻を見る。そしてメフィストの力を借りて彼女を助け出そうとするが、彼女は悪魔と手を結んだ彼の助けを拒み、牢獄にとどまりそして死ぬ。

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