非還元的、プロセス指向
これらの知見は デカルト・ニュートンのパラダイムの終焉ととらえられるが、近代科学の機械論的世界観とデカルトの機械論的世界観は厳密にはおなじとは言えない。元々デカルトは「延長されたもの」と「思推するもの」の2つの思想を打ち立てていた。この内「延長されたもの」だけが、機械論的世界観として目覚しい発展を遂げ、本来別のものとされていた「思推するもの」をも機械論的に塗り変えてしまった。新しい世界観は思惟するものの本来の解釈が復活したともいえる。
これらは科学という限られた領域におけるシフトだけではなく、ひろく人間、地球全体にかかわる転換点になる。
しかし新しいパラダイムをわれわれが受け入れられるかは、われわれ自信の受け止め方次第である。おおくの先入観に知覚を支配され、セットされているわれわれ自信の心の転換、つまりメタ・パラダイムが必要なのである。さもないと、われわれはいつまでもソクラテスに毒ニンジンを食べさせ続ける事になる。