説明装置


1)モデル:
「それは単なるモデルにすぎない」などという含みで使われた場合は、「なんの証拠もない」と言う意味。
 
 
2)アナロジー:類比
単純化した形にするとある説明をしやすくなる。
例えば、赤方偏移の説明をするのにドップラー効果を説明する場合があるが、これがアナロジーである。
 
2)メタファー:隠喩
さらに曖昧で、含みが大きいアナロジーの一形態がメタファー。
例えば、特殊相対性理論での「時間」について説明するときに、粒子に「時計」など組み込まれていなくても、「運動する粒子の時計は遅れる」などと使われる場合である。実際にはそんな時計もないし、それを見る観測者もいないのに、もし時計があって、もし観測者がそれをみたとすれば−という遙かに抽象的な概念説明。
心理学や認知科学など具体的な説明が難しい分野で頻繁に使われる。
 
 
4)思考実験:
文字の通り思考上の実験。なんらかの理由で実験が不可能なときのみ許される論理的実験装置。
例えば、「光にまたがって他の光を眺めたら、その光は停止して見えるか」というアインシュタインの問いは、実験不可能であり、この代表的な例である。
 
5)歴史に関わる理論:
 これまでのモデル、アナロジー、メタファー、思考実験はすべて現象や反復可能な事象の例を理解しやすくする為に考えられた説明装置だ。
しかし、宇宙の起源、地球の起源、生命の起源など歴史に関わる理論になると、難しい。例えば、ある理論をあてはめて、真に生命を言える物を創り出したとしても、歴史がその通りに実行されてきたかは、やはり帰納法的限界を突破できない
つまり「説」にすぎなくなる。
それ故、この分野の論争は絶えないのである。
 
6)人間原理:
 
 
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