エコノフィジックス経済物理学

 

  

エコノフィジックス Econohysics、すなわち「経済物理学」は、経済と物理の橋渡しをするもの。1997年にブタペストでようやく言葉がうまれたされた新しい学問です。

一言で言うならば、 ニュートン、マクスウェル、ケルビン、ボルツマン、長岡半太郎、アインシュタイン、プランク、フリードマン、ドブロイ、シュレディンガー、ハイゼンベルグ、ボーア、湯川秀樹、朝永振一郎、ガモフ、J・チュー、エヴェレット、ゲルマン、ホーキング、ワインバーグ、佐藤勝彦、ヴィレンキン、コールマン 彼らがそろってチームを組み、その頭脳と理論と経験を注ぎ込んで、社会の効率化と安定化に乗り出したようなもの。

 その提言は非常にユニーク。 例えば、 地球をひとつの電気回路と見立ててみたりする。 そんなことで、何が変わるのかと思うかもしれないが、仕掛けはこうだ。

地球が電気回路ならば、 流れる電気にあたるのが、マネー。 通貨は、元来社会を効率化し、安定化させるために存在する。

しかし、現実には、為替の「ゆらぎ」により、逆に社会を不安定化している。 では為替のゆらぎのデメリットを減らす "物理的手法はないのか? 地球が電気回路、電気がお金ならば 「ゆらぎ」はノイズである。

つまり、電気回路のノイズを減らす手法を既存の通貨システムに適用するのだ。 電気回路のノイズを減らす手法 既存の通貨システムに適用 まずノイズの発生源を回路から切り離す。 実体経済と乖離したお金だけを動かす投機を為替の市場から切り離す。 雑音を空間的・時間的に足し合わせて、プラス・マイナスを打ち消す 個別の相対取引を基本とする現在の方法を止め、為替に関する需要と供給の注文を1箇所に集約した、プラス・マイナスを打ち消すシステムを導入すればいい。 もちろんこれは理解したいただく為に一番簡単な例としてあげた。 私はこの学問の今後の発展に非常に期待している。  


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191 エコノフィジックス 市場に潜む物理法則 高安秀樹高安美佐子 2001 年 日本経済新聞社

 

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