Contemporary Thinkers

現代思想

 

 

哲学

科学哲学より科学論の守備範囲は広い。科学論をひもとくと、現代思想とのカラミがでてくる。

 

  ニーチェ1844-1900 神の死
現象学 フッサール1859〜1938 デカルト依頼の哲学の壁を突破

サルトル、ハイデカーに影響

実存主義 サルトル
ハイデカー
ヤスパース
第2次大戦のヨーロッパの主流。

実存とは自己の外に自己を投げかけることで、未来に向けて、現在を乗り越えていく企て(投企)を主張。

ヒューマニズムを中心においた最後の哲学

     

初期構造主義

 

 ユダヤ教の世界観と同様の予定調和論の色が濃く、キリスト教社会では反感をもたれていた。

構造主義

ソシュール
チョムスキー
ラカン
レヴィ=ストロース
  1. 人間主体中心主義の解体

主体が構造を作るのではなく、構造が主体をつくる。(つまり、人間が世界を作るのではなく、世界が人間を作る。)後にサルトル実存主義と対立したが、構造主義の完全勝利に終わった。 

構造歴史学

ブローデル

  構造主義歴史や宗教を軽視する反動として登場。「構造」の考えは引き継ぐが、そこに歴史的は要素を導入することで、静的な構造ではなく、ダイナミックが構造をその分析対象にすえる。

ディコンストラクション(脱構築) デリタ 西洋の伝統的な形而上学を徹底的に批判し、「脱構築」していくことを主張。

ことは言葉と物、存在と表象、中心と周辺というような二元論的な考えを否定し、多元的な考えを優先。

ポスト構造主義

デリタ
デュルーズ
ガタリ
リタオール
バタイユ
フーコー

構造主義を批判的に継承し乗り越える。

  1. 継承:人間中心主義の解体
  2. 乗り越え:閉鎖系構造から開放系構造へ

 

記号論

バルト

エーコ

 

第2フィミニズム

イリガライ

ル・デゥフ

ペイトマン

ジェンダー的偏見への挑戦。

女が男を目指す→これを否定し、フェミニンを発展させる

ポストマルクス

アドルノ
アーレント
ハーバーマス
ラクラウ
テュレーヌ

マルクスの政治的な含みに由来する発生は容認しても、社会主義の到来を担う普遍的な階級-プロレタリアートが存在するよいう考えは否定する。

モダニティ

ベンヤミン
ブランショ
ジョイス
F・ニーチェ
ジンメル
ソレルス

合理的・産業的世界観、啓蒙主義全般をあらわす。社会・文化の構造を過去の体系から脱却して、合理主義によって構築しようとする態度。歴史主義、様式復興と対立するもの。

歴史上最大の成果を上げたといっていいだろう。

例えば、民主主義の出現。奴隷制度の追放。自由主義的フェミニズム。芸術と科学と道徳の区別。芸術、道徳および科学への相対主義および遠近法主義の導入。自民族中心道徳から世界中心的道徳への移行。支配者型の社会的ヒエラルキーを無数に零落させたこと。

これほど成果のあるものを単に批判するのは、偽善になる。「含んで超える」でなければ、この先になにもつくれない。

モダニティーの限界は地球に限界があることことだ。しかし、今を変えるのは苦痛以外のなにものでもない。

 
1)持続可能な超合理性が必要、
それを快く受け入れさせる意識の様式が必要。

→ポストモダンへ

2)持続可能な超産業性が必要、
そして技術的経済構造の様式に埋め込む。

ポストモダン

ボードリヤール

デュラス

F・カフカ

リオタール

 

いままでの哲学が見落としていたことを大発見。それは、「世界観は発達する」という包括的概念。「世界はあらかじめ与えられてない」これは逆になにものにも根拠がないという当惑を引き起こす。この当惑は2つの道に分かれる。

1番目は、「なにも与えられてないならば、構築できるではないか」と考える構築主義(constructivism) 

つまり世界はあらかじめ与えられてないのだから、全てはまったく恣意的だと主張できるということ。変わりやすい好み以外のどんな実態にも基づいていない文化によって「構築」されているだけ。

あらゆるものは「社会的に構築されている」という(これがポストモダニズムのマントラ(呪文))。

この強い構築主義的アプローチはあまりに強すぎる。あまりにも極端。世界観はそれほど恣意的ではない。現実には、<コスモス>の中の潮流に拘束されて(constrained)いる。男は出産しないし、りんごは上へ落ちない。

感覚運動の世界があらかじめ存在することをまるで否定することはない。感覚運動の世界、つまり宇宙とバイオス(生物圏はいわば、「下から」世界観を制約しているのです。

さらに文化的構造は。心圏自体の潮流によって、制限され、制約される。心圏は発達するし進化する。

世界観は妥当性のある規準(validity claim)につなぎとめられているのだ。構築主義的スタンスをとりすぎると自滅する。

構築主義は、ポストモダンな形のニヒリズムにすぎない。

2番目は、穏健な構築主義。発達論的、または進化論的といえるもの。

世界および、世界観は全部が全部あらかじめ与えられているのではなく、むしろ歴史のなかで発達していくことを認めている。

重要な点は、こうした発達論または、進化論的アプローチでは、それぞれの世界観は後のものに道を譲るということです。

これはいわば、多くの混乱やカオスを生じさせ、そしてシステムがもしあっさりと崩壊しないとすれば、より高度に組織されたパターンへと進化することによってカオスを免れるのです。

この新しい、より高度のパターンは初期の問題を解決するかまたは和らげるのですが、しかしそれからまた、それ自体のレベルでは解決できない、固有の限界を持ち込むのです。

 

 

 

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