代替エネルギー |
石油の代替エネルギーとして一般利用されているものは既にいくつかある。
原子力発電やソーラーシステム、地熱、風力などをすぐに思いつくことだろう。
中でも核は、ミサイルに使われなくても、確かに危険な存在であり、地元住民の不安は拭えない。
ここでは、もう一つの核エネルギーを紹介しよう。
「光子力レーザー核融合」というものだ。
この燃料は重水素の三重水素で、これを詰めた5ミリほどのペレットにレーザーを照射すると、爆縮を起こしてプラズマ状態になったペレットの原子核と原子核が衝突して核融合反応が起こる。
問題は、レーザーの出力が180万から200万ジュール必要でその設備は非常に大規模になるということだった。
しかし、今この問題は、解決されつつある。
従来のレーザーは光の波の部分の性質を利用したもので、この波をきれいに揃えることで、出力を出していた。波の振幅が大きいほど、高出力となることから、大規模に成らざるを得なかった。
しかし、量子力学の発展で光の二重性理論が確立され、この内、粒子の部分の性質を利用したレーザーが開発可能になったのだ。
重水素や三重水素は、地球上の何処にでも無尽蔵に存在し、資源問題の解決が現実化するカウントダウンが始まった。
そしてなによりも危険なウランなど使わなくてもよくなったことが最大の収穫だろう。
しかし、核ミサイルが無くなったわけではない。
抑止力としての核は必要だろうか?いや、核の抑止力は核であるべきでなく、我々の心であるべきである。心こそ核の代替エネルギーなのだろう。
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