外部意識 |
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1922年に北インドでオオカミの育てられた少女二人が発見された。
推定5才と8才、オオカミから離されたことにより極度の鬱状態になり、それがもとで5才のほうはまもなく衰弱死した。8才のほうはそれから宣教師にひきとられ心理学者にいろいろな訓練を受けたが、急がない時だけは2足歩行をしたり、いくつかの単語を発音できたりしたが、それは言語ではなかった。彼女をいろいろな人が人間にさせようと努力したが、誰もが、彼女に「人間を感じなかった。」という。
「人間を感じない」とはどういうことなのか?それは、彼女自身生涯、自分が人間であるという認識を持たなかったことによるのであろう。
このことは我々の意識が外から来るものであることを物語るのでないだろうか?我々が、人間でいられるのは我々の世界にいて自分が人間として自覚できてはじめて人間でいられるのである。
つまり意識は外部に存在する?
逆にいえばわれわれはこの人間世界にいる限りよそ者であることはありえないのである。
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