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科学の社会参加 |
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*ニューパラダイム思考は社会の役にたつのか?
いままで、還元主義は飛躍的な配当をもたらしてきが、いくつかの課題をのこした。解決できなかったその原因は、もともと還元主義では解決できない問題であったからだ。
こうした従来思考では解決できなかった問題は、従来とは違う思考が必要だ。
例えば、医学では肉体と精神を同一現象の表裏一体と見られない限り多くの病気の理解がおよぶことはないでしょうし、有機体が社会や自然の生態系のなかにはめこまれていることがわからない限り、健康という問題に有効・適切にとり組むことはできないでしょう。
経済学も、経済というものが、生態系のなかに組み込まれているといったことを自覚した上で、経済的プロセスと社会的プロセスの相互作用が理解できない限り逆に経済危機をまねく。
*相互関連と継続可能性
今日我々が解決と呼んでいるもののうち真に解決といえるものとそうではないものとがある。
一つの解決が他の新たな問題を引き起こしたり、課題をただ先送りするような解決は真の解決とはいえない
しかし現代の主要な問題はそれだけを取りだして理解するとはできまでん。環境破壊、人口の増大、世界中で依然としてみられる貧困と飢え、核戦争の脅威など、どの問題を取り上げてもシステム思考が必要になります。
相互関連とは:
政治学の図式の中に、様々な問題が互いに連関しあっているという認識することがあげられる。
継続可能性とは:
今日我々が解決と呼んでいるもののうちほとんどが、未来への問題の先おくりだった。
エネルギー問題の解決は、一時的には、原子力エネルギーによって解決できるかもしれないが、核廃棄物の問題を引き起こしまう。
「世界監視委員会」のレスターブラウンの言葉で言えば「継続可能な解決
片方の問題だけならともかく、両方の問題を抱えているのが実状だろう。
例えば、食料問題の解決方法は、相互関連問題と継続可能性問を引き起こす。
*帰属感
全宇宙の存在を全て語り尽くそうとする科学であるが、こと社会のことになるとその効力に限界がある。
ネイティブ・アメリカンは、どんなことでも、7代先もことまで、念頭に置くという。
短期的な極大利潤をめざし、その地域を破壊していくのは、外来者の思考だ。
その土地に対する帰属感が欠如した者にモラルは生まれない。
現代の様々な問題を解くには、帰属感という倫理的意味合いが大切なキーワードになる。しかも地球レベルの帰属感だ。
しかし科学にはこれを期待できない。
科学の理論そのものは、価値についての発言はしないわけです。
科学の理論でもあらゆる生命の相互関連性などについて語ることもあるのですが、そこから人がその帰属している共同体にどのように行動にすべきかは、科学では説明できないのです。もっと別の牽引力が必要なのです。
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