1972年

トポバイオロジー

 ジェラルド・エーデルマン

 

 

プラトテレス>彼は神経のダーウィニズムと言われている。

ソフィー>つまり神経の進化論?

プラトテレス>そう、でも一般に「ニューロンの自然淘汰説」と言われている。

ソフィー>意志の基本単位はやはりニューロンなの?

エーデルマン>いや違う。ニュートンではあまりにバイナリーすぎる。オンとオフでは単純過ぎる。ニューロンのグループが基本の単位なんだ。

ソフィー>自然淘汰というのは?

エーデルマン>ニューロンのグループは野球やサッカーのチームと同じだ。

外界から入ってくる無限に多様な刺激の表象、つまり写像と創り出そうとして、チーム同士が競争する。好結果を残したチームが強く発達し、他のチームは衰退するわけだ。

ソフィー>そうして意識は生まれると?

エーデルマン>論より証拠、僕の作った創造物(クリーチャー)をみてくれ

こいつの名前は「ダーウィン4号」わずかな本能ののみプログラムしただけなのだが、今や著しく自己成長し、まもなく意識も生まれるだろう。

「ダーウィン4号」にはアルゴリズムすらない。世界に対して、無限の反応のレパートリーを自ら創る。そう言う意味で、こいつは正真正銘の生物学的な奴なのさ。

 

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