HOME 2004/11/08 1859218.doc 科目名芸術・文化・社会(03) 1/2 =芸術・文化・社会(‘03)=(TV 〔主任講師: 徳丸吉彦(放送大学教授)〕 〔主任講師: 青山昌文(放送大学助教授)〕 全体のねらい 芸術を文化・社会的脈絡において考察する。また、芸術の範囲を拡大し、現在の社会に焦点を合わせる。個別的な芸術を 扱う場合も、伝承、身体性、異文化の接触、グローバリゼーションといった大きな枠組みのもとで考察する。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
1 文化・社会的脈絡に おける芸術 講義全体の導入。多様な芸術ジャンルと脈絡の多様なあり 方を概観する。 徳丸吉彦 (放送大学教 授) 青山昌文 (放送大学助 教授) 徳丸吉彦 (放送大学教 授) 青山昌文 (放送大学助 教授)
2 出す行為と芸術 芸術と身体行動の関係を、歌も排泄行為だとするマレーシ アの少数民族プナンの人々を例に考察する。 卜田隆嗣 (大阪教育大 学助教授) 卜田隆嗣 (大阪教育大 学助教授)
3 芸術における身体 のまきこみ 芸術実践に不可欠な身体性の研究。とくに身体をまきこんだ パフォーマンスの性格をライト・ダンスや祭、また科学技術 をもちいた芸術の考察を通して明らかにする。[パフォーマン ス・アーティストへのインタビヴュ、東京1回] 板倉壽郎 (江戸川大学 教授) 板倉壽郎 (江戸川大学 教授)
4 伝承のしかけ 伝承のしかけとしての家元制度の研究。家元へのインタビ ューを行う。[狂言の家元、東京1回、邦楽家元、東京1回] 徳丸吉彦徳丸吉彦
5 諸感覚をつなぐもの とヒエログリフ 芸術における通感覚(共感覚)の再評価。具体例として、 ディドロの芸術論とスクリャービンの作品を扱う。[スクリャ ービンの交響作品に指定されている色彩のコンピュータ合成 を含む。少なくとも2分間] 青山昌文青山昌文 6 料理の芸術性 芸術研究において無視されがちな味覚と嗅覚に着目しなが ら、他の感覚にも配慮した上で、料理の芸術性を考察する。 料理人、ソムリエ、日本酒の杜氏等へのインタビューを行う。 [料理人等へのインタヴュー東京2回、熊本あるいは佐賀に1 回] 青山昌文 徳丸吉彦 青山昌文
7 道具と芸術経験 ものを食べる道具、飲む道具を手がかりに、芸術経験を拡 大することを試みる。とくに料理芸術を享受する側から考察 する。[料理人やソムリエ等へのインタヴュー東京2回] 青山昌文青山昌文 2004/11/08 1859218.doc 科目名芸術・文化・社会(03) 2/2 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
8 装いの芸術 装うという芸術行動の研究。服飾、髪型、アクセサリー等 の意義を考える。[ファッション美術館ロケ、神戸1回、東京 1回] 板倉壽郎板倉壽郎
9 文化を越える文学 異なる文化で生まれた文学の研究と受容の問題をあつか う。具体的には、日本における外国文学の受容を扱うので、 雑種文化論以来この問題に関心を持ち続けて、また著書の「日 本文学史序説」が外国語にも翻訳されている加藤周一氏への インタビューを行う。[インタヴュー東京1回] 青山昌文青山昌文
10 越境する音楽 異なる文化の中で受容・研究される音楽の問題をあつかう。 具体的には、移民が中心になって普及させたハワイの日本音 楽を扱う。寺内直子 (神戸大学助 教授) 寺内直子 (神戸大学助 教授)
11 伝播のしかけ 異文化の芸術が伝播するしかけの研究。具体的には、演奏 会、演奏の講習会、展覧会等を扱う。[東京、宮崎、ロケ各1 回。東京は国立劇場における日韓宮中音楽の交流、宮崎は国 際室内楽フェスティヴァルの演奏と講習の予定。また、学芸 員にインタヴューする。] 徳丸吉彦 青山昌文 徳丸吉彦 青山昌文
12 音楽における文化 触変 異文化の影響を受けた文化そのものが、新しい音楽様式を 生み出す過程の研究。具体的には、西洋音楽の影響をうけた、 日本の邦楽器による作品を扱う。箏や尺八の演奏家を招いて、 具体的な技法の説明も行う。[三曲のグループ「新しい風」(5 0代の中堅家元クラス)5人をスタジオに招く] 徳丸吉彦徳丸吉彦
13 映画にみるグロー バリゼーションと 地域性 グローバリゼーションのあり方の例として映画を取り上 げ、その中にいかに地域性があるのかを考える。[ロケ京都1 回、京都映画祭責任者の中島貞夫監督へのインタヴューと施 設のロケ] 加藤厚子 (お茶の水女 子大学助手) 加藤厚子 (お茶の水女 子大学助手)
14 音楽におけるグロ ーバリゼーション と地域性 グローバリゼーションによって地域の音楽のあり方も大き く変化している。インドネシアの音楽を例にとり、現代にお いて音楽の地域性をどのようにとらえることができるかを考 える。 福岡正太 (国立民族学 博物館助教 授) 福岡正太 (国立民族学 博物館助教 授)
15 芸術・文化・社会の 理解をめざして 講義のまとめ。 徳丸吉彦 青山昌文 徳丸吉彦 青山昌文