HOME 2004/11/08 1617710.doc 科目名高齢者福祉論(03). 1/3 =高齢者福祉論(‘03)=( TV 〔主任講師: 浅野仁(関西学院大学教授)〕 〔主任講師: 栃本一三郎( 上智大学教授)〕 全体のねらい 21 世紀を迎えたわが国の高齢者福祉の構想が世界とのつながりの中でイメージできるような内容とすると共に、20 世紀 後半から人生を始めた中年世代にとっての高齢者福祉という視点と、それよりも若い世代にとってのこれからの高齢者福祉 のあり方を政策、実態、サービス現場という3 つの視点を分けながら論じていく。また、常に国際的視点から、政策・生活・ 意識の実情を説明していく。 高齢者福祉を社会老齢学という観点から説明すると共に、従来の老人福祉の視点だけでなく、社会政策の観点から整理し、 理解を深める。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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少子・高齢社会の展 望 コース全体のねらいを論じると共に、高齢社会とはどのよ うな社会なのかについてマクロな視点から検討する。先進諸 国はおしなべて高齢社会であり合計特殊出生率の低い社会に 移行している。少子・高齢社会の人口論的な特質、社会構造、 経済構造、財政などについて、現状、今後、国際比較をおこ ない明るい展望を示唆 栃本一三郎 (上智大学教 授) 栃本一三郎 (上智大学教 授)
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高齢者に対する知 識と意識 高齢者や高齢社会をマイナスイメージで捉えている人が多 いが、それは高齢者や高齢社会を過って理解していることが ひとつの理由である。それらの「誤解」はまた、「偏見」を 生じる要因ともなっている。高齢者や高齢社会に対する正し い理解を持つことの重要性を認識するための、具体的質問項 目と通じて自己チェック 浅野仁 (関西学院大 学教授) 浅野仁 (関西学院大 学教授)
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身体的機能の加齢 変化と自立 身体的機能の加齢変化は、明らかに機能低下をもたらす。 高齢期の身体機能の特質を解説するとともに、日常生活にお ける高齢者の「自立」のあり方をリハビリテーションの立場 から講義する。 竹内孝仁 (日本医科大 学教授) 竹内孝仁 (日本医科大 学教授)
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心理、精神的機能の 加齢変化とその対 応 高齢期の心理、精神機能の正常な加齢変化は複雑なメカニ ズムを有している。最近の研究成果を基にその特性を説明す る。さらに、現状において大きな課題となっている「老年痴 呆」の原因、症状、対処法についても講義 長嶋紀一 (日本大学教 授) 長嶋紀一 (日本大学教 授)
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高齢者の生活の質 (QOL) 高齢者の「暦年齢」とは異なる「認知年齢」は、その人の 思考方法と行動様式により強く影響を及ぼすと考えられる。 今回は、「認知年齢」の持つ意義について個人と社会の両面 から考察する。また、福祉サービスの理念、目標であるQO L(生活の質)の概念、測定尺度などについて学ぶ 浅野仁浅野仁
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高齢社会と高齢者 社会政策 社会保障制度が高齢者にどのように対応しようとしている のか、基礎的データを含めその全体像を示すと共に、高齢者 社会政策という視点から、その展開と今後を政策場面から紹 介する。分権化、規制緩和、地域主義、市場化、複合化など についても検討。福祉資本主義の3類型(ソシオデモクラティック・コーポ ラティズム・リベラル型)と比較しながら論じ、ポジティブ社会政策 の必要性を解説。 栃本一三郎栃本一三郎 2004/11/08 1617710.doc 科目名高齢者福祉論(03). 2/3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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家族と扶養 家族の持つ意味を歴史的に見ていくと共に、近年の仮説を 紹介しながら、人類にとっての家族、親世代との連続性の重 要性について論じる。また、人口論から見た世帯についても 論じる。個族というものがあり得るのか、都市と世帯、家族 とジェンダー等についても論じ、あわせて社会保障との関連 で家族と扶養を考察。 栃本一三郎栃本一三郎
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所得保障の課題と 今後の方向 高齢者のおかれた経済的な状況(収入・資産・支出)の変 化と現状を踏まえた上で、所得保障制度と資産形成について、 各国との比較で論じる。年金制度以外の公的な生計維持のた めの手段や各種の現金給付についても論じるが、負担や支出 についても分析。 同上同上
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医療保障の課題と 今後の方向 高齢者の疾病の特徴、高齢者医療保障制度の現状、問題点 とともに、今後の医療保障の方向を地域医療、病院機能、医 療サービスに関連サービス、医療サービスの質、健康の質、 ターミナルケア、財源調達、支払い方式、高齢者負担等に言 及しながら論じる。医療政策の考え方についても各国に触れ ながら論考 川渕孝一 (東京医科歯 科大学大学院 教授) 川渕孝一 (東京医科歯 科大学大学院 教授)
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高齢者と住居 高齢者の住居と住まい方について、多様な観点から、そし て特に将来のあり方という視点から考察していく。単にバリ アフリーやユニバーサル・デザインの住居についてだけでな く、地域の環境、都市空間などの「まちづくり」や公的な住 宅政策や民間事業者の動向についても海外情報を含めて論じ る。 白石真澄 (東洋大学助 教授) 白石真澄 (東洋大学助 教授)
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高齢者福祉サービ スT−在宅福祉サ ービス− 高齢者の生活の質を高める条件のひとつは、高齢者が住み 慣れた家庭や地域においてできるかぎり長期にわたって生活 することである。そのために、種々の在宅福祉サービスの拡 充はますます重要となっている。ここでは、国内外の在宅福 祉サービスの実際を紹介し、これからの方向について解説す る。 浅野仁浅野仁
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高齢者福祉サービ スU−施設福祉サ ービス− 家庭において家族の支援が困難となった要介護高齢者は、 施設福祉サービスを利用する。施設サービスにおける新しい 取り組み、ターミナルケアやグループホームなどを紹介しな がら、入所施設が抱える課題と解決の方向について講義同上同上
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介護保険制度のあ り方 わが国の介護保険制度の実施体制と現場における現状と課 題、それに対する対応策について、政策、実態、現場の3局 面から論じていく。またオランダ、ドイツ、オーストリアの 介護保険制度およびその運用との比較もおこないわが国の特 質を明らかとする。介護保険制度と関連施策や経済・社会・ 産業への影響も考察。 栃本一三郎栃本一三郎 2004/11/08 1617710.doc 科目名高齢者福祉論(03). 3/3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
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高齢者の社会参加 一定の自立生活が可能な大方の高齢者にとって、「生きが い」や「介護予防」のための社会参加は極めて重要である。 ここでは、高齢者のボランティア活動と生涯学習の意義、活 動の実情、課題と今後のあり方について具体的事例を通じて 学習する。 浅野仁浅野仁
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これからの高齢者 福祉 14 講を総括し、主任講師である浅野仁、栃本一三郎ととも にゲストを迎え、これからの高齢者福祉の方向、行政、福祉 関係者、市民がそれぞれ取り組むべきテーマを提言するとと もに、高齢者福祉の研究の方向性について論じる 浅野仁 栃本一三郎 、他 浅野仁 栃本一三郎 、他