HOME 2003/11/15 1648616.doc 1 = 光電子技術とIT 社会(‘04)=(TV 〔主任講師: 西原浩(放送大学教授)〕 全体のねらい 21世紀にはIT(情報通信技術)社会化がますます進むと考えられ、そのIT 社会を支える重要な技術の一 つが光電子技術である。その光電子技術は、通常光およびレーザ光を応用した電子技術である。本授業では、 光電子技術の特徴と基本性質、情報処理技術の基本であるディジタル技術をまず学び、それらに基礎をおい た光デバイスであるディジタルカメラ、ディスプレイ、光ディスクシステム、光ファイバ通信システム、イ ンターネット、ネットワークなどのしくみについて理解を深める。この分野は 日本人の貢献が大きいことも合わせて学んでいただきたい。そして、来るべきIT 社会の姿について考えて みたい。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
IT 社会進展の背景 IT 社会は、超高速大容量情報処理技術をベースとする社会 であることを認識する。そのような技術は高速コンピュータ と大規模ネットワークに支えられるが、それらを支えている 重要な技術にレーザを中心とする光電子技術がある。IT 社会 と光電子技術との関連を述べ、15回の授業の流れを説明す る。 西原浩 (放送大学教 授) 西原浩 (放送大学教 授)
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通常の光とレーザ 光 光電子技術の中心である光について、いくつかの重要な性 質をまとめる。光には、通常の光および人為的に作られたレ ーザ光があり、通常光は目に優しいのでIT 機器の表示装置な どに使用され、レーザ光は信号処理・伝送に使用される。両 者を比較し、IT 社会への応用の違いを認識する。また、光 は電磁波の一つであることを認識することの重要性を説明す る。 同上 同上
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レーザ光とは レーザは、1960年に発明されて以来、種々の波長のレ ーザが開発され、実用化されるようになった。レーザ発振の 原理を説明し、光通信、光ディスクなどで活躍している半導 体レーザのしくみを学ぶ。また、いま関心の高い青色レーザ の話題にも触れる。そして、日本が世界に誇る半導体レーザ の研究功績を紹介する。 同上 同上
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情報処理技術の基 本 多くの情報はアナログ情報であるが、情報処理の基本であ るディジタル化、およびその応用であるA/D 変換の基礎とな る概念について学ぶ。また、情報処理システムの構成を学び、 通常光とレーザ光の役割への理解を深める。 同上 同上
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情報伝送 情報を伝送するための、搬送波に情報を乗せる変調技術の 基礎を学ぶ。大容量情報を伝送・蓄積するために、近年進歩 した圧縮技術の基礎を学び、それらがどのようにコンピュー タや通信に応用されているかを説明する。また、大容量情報伝 送のための多重化技術についてもふれる。 同上 同上 2003/11/15 1648616.doc 2
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情報入力端末機器 情報をコンピュータに入力するための端末機器として、印 刷物用のスキャナ、物体のためのディジタルカメラなどにつ いて、内蔵されている固体撮像素子であるCCD の動作原理、 解像度、転送速度などについて、基礎的事項を学びながら、 データの圧縮技術について理解を深める。 西原浩 西原浩
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情報の記録・再生 直径12cmの円盤の中に、CD では650MBDVD の 両面で8GB のメモリ容量がある。それらの書き込み・消去の 原理を学ぶ。光ディスクに秘められている多くの工夫につ いて理解を深めるとともに、レンズによる集光限界の意味を 学びたい。そして、電子技術と機械技術とが巧みに利用されて いることを理解する。 同上 同上
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光ディスクのいろ いろ 光ディスクの発展は目覚しく、再生専用型、追記型、書換 え型、相変化型、光磁気型がある。それらの記録方式や動作 原理を学ぶ。また、記録容量を増大させた次世代ブルーレイ ディスクに使われているナノ技術への理解を深める。これら ディスクのIT 社会での活躍を認識することが重要である。 同上 同上
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情報表示機器―IT 機器の“顔”― すべてのIT 機器には出力表示のためのディスプレイが備わ っている。CRT につづき、フラットパネルディスプレイとし て、液晶型、プラズマ型など、高分解能なものが開発された。 それらの動作原理を学び、IT 装置を格段に進歩させた。 同上 同上
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光ファイバ通信 現在の電話回線の多くは光ファイバ通信で構成されている。 そのしくみを学び、基本素子である半導体レーザ、受光素子 および光ファイバの原理について理解を深める。そして光フ ァイバ通信の初期から最先端の光信号を直接増幅し伝送する 方式までの進歩の跡をたどり、それらのインパクトについて 考える。 小林功郎 (東京工業大 学教授) 小林功郎 (東京工業大 学教授)
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超高速・大容量光フ ァイバ通信技術 インターネットなどのブロードバンドアクセスの普及によ り、超高速大容量情報の通信が要求されるようになった。こ れに対応するために、時分割多重化技術、波長分割多重化技 術が進展し、40Gb/s の伝送速度や、1本の光ファイバあた り100波長のシステムが実用化されつつある。それらの技 術の進展を学ぶとともに、その先の全光処理技術への展開に ついても概説する. 同上 同上
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IT 社会の通信網 国内幹線系・国際光ファイバネットワーク、メトロネットワ ーク、アクセスネットワークについて構成とそれを支える光 通信技術を述べる。また、アクセスネットワークについては、 FTTH のみならず移動通信、CATVADSL など、各種の伝 送媒体についても述べる。また、最後に将来通信網とこれら がIT 社会に及ぼす影響について触れる。 小牧省三 (大阪大学教 授) 小牧省三 (大阪大学教 授) 2003/11/15 1648616.doc 3
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インターネットの 進展 ネットワークの集合体であるインターネットがどのように でき上がっているのか、また、その上で動くさまざまなアプ リケーション,WWW などはどのような仕掛けになっている のか、などを解説する。 さらに、なぜインターネットはかくも発展したのか、その秘 密を技術面から解き明かす。 下條真司 (大阪大学教 授) 下條真司 (大阪大学教 授)
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ネットワークとIT 社会 IT 社会とインテーネットなどのネットワーク技術のかかわ りを学ぶ。IT 社会を動かしている典型的システムの例とし て、大学におけるネットワークの実態、それを動かしている 人々、社会における大規模なシステムの例など、海外のもの も含めて紹介する。 また、ネットワークで重要なセキュリティの問題について も触れる。 同上 同上
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IT 社会の将来 14回の授業を振り返りながら、21世紀にますます進むで あろうIT 社会化、およびそれを支えている重要な光電子技術 の存在を再認識してもらう。海外においても日本の光電子 技術は高く評価されている。光電子技術の発展に基礎をおく IT 社会の将来について考えたい。 西原浩 西原浩 小牧省三 下條真司