HOMEHOME2004/11/081845713.doc1=人工物と設計(‘04)=(TV〔主任講師:中島尚正(放送大学副学長)〕全体のねらい私たちが日常生活で目にする人工物は、車にしても情報機器にしても家電製品にしても、つくられた後の姿である。人工物は自然界には存在しないものであるから、これが私達の生活の場に登場するまでには、ものつくりの様々なプロセスを経るが、その最上流に位置するのが設計である。人工物の特性や性能は設計によってほぼ決められる。知的活動である設計は研究活動とは似て非なるもので、その過程は案外知られていないし、その本質についてまだよく分かっていないところもある。本科目は設計技術者の養成を目的としているのではなく、人工物で満たされた人工環境で諸々の活動するためのリテラシー教育として設計を取り上げている。身近な事例に基づいて設計の過程や仕組みについて様々な観点から説明する。回テーマ内容執筆担当講師名(所属・職名)放送担当講師名(所属・職名)
人工物の誕生と設計講義の第1回目として、人工物と自然物の比較を通じて人工物と設計の全体像を概観し、人工物のライフサイクル、設計の歴史や社会依存性に触れ、併せて講義の進め方についてオリエンテーションをおこなう。中島尚正(放送大学副学長)中島尚正(放送大学副学長)

 

 

 

     

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設計のプロセスあるものをつくりたいと思う構想や企画の段階から、具体的なモノが形作られる段階に至るまでの設計における思考のプロセスについて、数学の問題を解く場合との相違点、シャーロックホームズの推理との類似点も交えて概説する。同上同上
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形と機能設計は仮想と現実の両方の世界を往き来する知的活動であるともいえる。人工物の働きや性能である「機能」が発現されるように人工物の「形」に工夫を凝らす。しかし、現実になった「形」からは予期しない「機能」が発現することがしばしば起こる。同上同上
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品質の評価と保証限られた情報と知識を活用して現実の設計は進められる。このような制約下で人工物の破壊や故障を避け、品質や納期が保証されるために、どのような方法が考えられてきたか紹介する。同上同上
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人工物とデザイン(1)意匠デザインは車に代表されるファッション性の高い人工物だけに求められるものではない。どのような人工物であっても、人と関係を保つための普遍的なインターフェースである。山中俊治(デザイナー、東京大学非常勤講師)山中俊治(デザイナー、東京大学非常勤講師)
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人工物とデザイン(2)製品企画事例に基づいて意匠デザイナーと設計技術者のコラボレーションとそのあり方について紹介し解説する。同上同上2004/11/081845713.doc2回テーマ内容執筆担当講師名(所属・職名)放送担当講師名(所属・職名)
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設計事例−建築設計意匠デザインと工学設計が融合した建築設計について、建築家のインタビューを交えて紹介し解説する。草加浩平(東京大学大学院助教授)草加浩平(東京大学大学院助教授)
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設計事例−自動車の設計自動車の設計事例について、メーカーの設計者のインタビューを交えて紹介し解説する。同上同上
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設計と情報技術(1)CAD(ComputerAidedDesign)について解説。村上存(東京大学大学院助教授)村上存(東京大学大学院助教授)
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設計と情報技術(2)CAM(ComputerAidedManufacturing)について解説。同上同上
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設計と情報技術(3)CAE(ComputerAidedEngineering)について解説。同上同上12設計事例−情報機器の設計情報機器の設計事例について、メーカーの設計者のインタビューを交えて紹介し解説する。草加浩平草加浩平
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設計事例−家電製品の設計家電製品の設計事例について、メーカーの設計者のインタビューを交えて紹介し解説する。同上同上
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設計事例−マイクロマシンの設計ミクロの決死圏を工学的に再現しようとするマイクロマシンは、ミクロの世界で卓越する物理現象に直面する。私たちの常識が通用しなくなるミクロの世界における設計について解説する。中島尚正中島尚正
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人工環境と設計講義の最終回として、循環型社会の形成推進を重視した新たな設計の取り組みについてインタビューを交えて紹介するとともに、これまでのまとめと今後の展望をおこなう。同上同上
循環型社会の形成 望まれている循環型社会の姿 日本の物質フロー
リデュース、リユース、リサイクル