HOME 2005/01/13 1127713.doc 1 = 社会調査(‘05)=( TV 〔主任講師:原純輔(東北大学教授)〕 〔主任講師:浅川達人( 放送大学助教授)〕 全体のねらい 現代社会を特徴づける人間活動の1つである社会調査について、その進め方(調査内容の決定、調査 対象の決定、調査の実施方法、調査結果の分析方法とまとめ方)を知るとともに、その歴史と成果につ いて学習する。個人が身の回りからさまざまな情報を得る場合と社会調査との違いに着目しながら、細 かい技法よりも、基本的な考え方を修得することを目指す。 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
1 現代社会と社会 調査 人びとがさまざまな形で目にする社会調査結果 が、おおよそどのような手順で得られたものである かを知る。また、社会調査が備えるべき性格と今後 の授業における基本的な視点について述べる。 原純輔 (東北大学 教授) 原純輔 (東北大学 教授) 浅川達人 (放送大学 助教授)

2
社会調査の用途 と歴史 社会調査をその用途によって行政調査、福祉調査、 世論調査、市場調査、学術調査の5 つに類別し、そ れぞれの歴史と相互の系譜関係について述べる。ま た、心理学実験との関係についても述べる。同上原純輔
3
調査内容の決定 (1) 社会調査の方法は、基本的に調査票調査と聴取調 査(非調査票調査)にわけられ、それぞれに長所と 短所がある。調査票調査を中心にテーマ、調査項目 の選び方について述べる。同上同上
4
調査内容の決定 (2) 調査票を作成する場合の考え方と注意点について 述べる。また、ワーディングの違いがどのような調 査結果の違いをもたらしたか、実例を紹介する。 同上同上
5
調査対象の決定 (1) 統計調査の中での全数調査と標本調査、事例調査 などの特徴と関係を知る。とくに、標本調査におけ る標本抽出の考え方と具体的方法、無作為抽出の考 え方を紹介する。同上同上 2005/01/13 1127713.doc 2 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
6
調査対象の決定 (2) 標本分布と統計的推測の考え方を把握し、いくつ かの統計的推定や統計的検定に適用してみる。それ を通して標本調査の特質を知る。 原純輔原純輔
7
調査の実施と処 理(1) 社会調査実施の具体的手順と、訪問面接調査、留 置調査、郵送調査、電話調査、集合調査など、さま ざまな実査方法を紹介する。とくに訪問面接調査の 実際を知り、調査員の役割について考える。同上同上
8
調査の実施と処 理(2) 調査終了後の点検(エディティング)、コーディ ング、データ・ファイルの作成、データ・クリーニ ング作業における留意点を知る。また、これらの作 業や集計・分析において重要な役割を果たす、コン ピュータ・ソフトについて紹介する。 浅川達人浅川達人
9
結果の集計と分 析(1) 量的データと質的データのそれぞれについて、集 計の方法、基本統計量(代表値、分散、相関係数) について解説する。また、実例を示しながら、さま ざまな基本統計量とデータのタイプとの適合性につ いて考える。 原純輔原純輔
10
結果の集計と分 析(2) クロス集計表のエラボレーションを例に、因果分 析の方法と問題点について解説する。また、多変量 解析法の考え方と実例も紹介する。 同上同上
11
聴取調査の方法調査票を用いない聴取調査の方法を紹介し、問題 点、留意点について解説する。また、調査者と被調 査者の人間関係のあり方について考える。 同上同上
12
調査報告をまと める 「調査結果を受けとる側」の視点から、表やグラ フ、そして調査報告はどのようなものであるべきか について、実例に即しながら考える。 原純輔原純輔 2005/01/13 1127713.doc 3 回テーマ内容 執筆担当 講師名 (所属・職名) 放送担当 講師名 (所属・職名)
13
さまざまな社会 調査(1) 国勢調査をはじめとする行政調査とその役割につ いて知るとともに、問題点について考える。また、 代表的な大規模調査、継続調査、国際比較調査の例 と成果を紹介する。 原純輔 原純輔
14
さまざまな社会 調査(2) さまざまな社会問題の告発と解明は、社会調査の 起源の1つであったが、その役割は現代社会におい ても失われていない。社会問題についての代表的な 調査研究の例と成果を紹介し、社会調査の社会的責 務について考える。 浅川達人浅川達人
15
調査者と被調査 者 社会調査における被調査者は、単なる情報提供者 ではない。調査という行為や調査結果は、被調査者 に対してさまざまな影響を与える。「調査をされる 側」からみた社会調査の意味と、調査に求められる 社会的責任について考える。 原純輔 原純輔