TV0045

高等教育のユニバーサルデザイン

(TV)

〔担当講師:廣瀬 洋子(メディア教育開発センター助教授)〕

講義内容

「バリアフリー」という言葉も一般化し、障害者に配慮した施設も目に付くよう

になった。しかし、日本の高等教育機関においては、障害者に対して未だ入学はお

ろか、入試さえ断る大学が多い。現在、障害者はどのような困難を乗り越えながら

高等教育を受けているか、そのチャンスはどのようにつかむのか、大学や社会は障

害者をどのように受け入れていけばよいのか。先駆的なアメリカの事例を交えなが

ら、日本の今後の高等教育機関のあり方を考察する。

 

 

TV0046

イスラム世界から見たアメリカ同時多発テロ

(TV)

〔担当講師:高橋 和夫(放送大学助教授)〕

講義内容

今やイスラムは、国際政治における最大の焦点である。9月11 日の同時多発テ

ロも、アメリカとイスラムの対立を背景としていた。国際政治におけるイスラムの

位置を探ることで、今日の国際政治の構造的特質に迫る。

 

 

TV0047

子どもの保護と非行防止

〜アメリカにおける取り組み〜

(TV)

〔担当講師:尾田 清貴(日本大学教授)〕

講義内容

アメリカでは、崩壊家庭の児童の保護や、青少年の非行防止のための様々な試み

が、日本では想像できないくらい大胆に行われている。近年の日本における家庭や

青少年を取り巻く環境は次第にアメリカに近づいてきている。

そこで、アメリカにおける児童保護対策や非行防止対策を半年にわたって調べて

きた尾田先生に、アメリカの取り組みを紹介してもらい、日本の今後の参考とする。

 

 

TV0048

中国・民衆の神々

〜「封神演義」を中心に〜

(TV)

〔担当講師:二階堂 善弘(関西大学助教授)〕

講義内容

中国古典文学のなかで,庶民に人気があるのは,日本では「三国志演義」ですが,

中国では「封神演義」です。「封神演義」は商周革命を舞台にしたもので,近年,

中国民衆文化に関心が高まるなかで翻訳や翻案小説,マンガなどで紹介され,この

小説への関心が高まっている。

日本人にとっては,異世界のような道教の神々が戦う神となって活躍するこの小

説を中心に,関帝信仰など,中国の庶民が何をこうした神々に託しているのか,図

像などを読みときながら分析する。

 

 

TV0049

カツオ産業文化論

(TV)

〔担当講師:若林良和(愛媛大学教授)〕

講義内容

「日本独特の伝統的な食品」という固定的なイメージで捉えられる「カツオ節」。

しかし,カツオ節は本当に日本固有の保存食品なのか,カツオを獲る漁業やカツオ

節の製造は現在どうなっているのだろうか。本講義ではこのような点に留意しなが

ら,カツオをめぐる産業と文化の実態に迫ろうというものである。カツオの漁撈〜

加工〜流通〜消費といったトータルなレベルで,社会学的・文化人類学的・漁業経

済的な視点から検討を加えていく。

 

 

 

TV0050

三線とギターと

〜沖縄:基地・音楽・平和〜

(TV)

〔担当講師:石原 昌家(沖縄国際大学教授)〕

講義内容

戦後の沖縄は米軍占領下におかれ,好むと好まざるとにかかわらず圧倒的なアメ

リカ文化の洗礼を受けた。その一つがロックミュージックであった。ベトナム戦争

当時にあって,ロックミュージックは世界の若者達を熱狂させたが,沖縄もその例

外ではなかった。

独特の音楽文化を持つ沖縄のなかで,強烈なビートを持つロックミュージックは,

どのように受け入れられ変容を遂げ沖縄音楽文化の一角を占めるようになったか

を明らかにしてゆく。

 

 

 

TV0051

原子力災害と国際被ばく者医療協力

(TV)

〔担当講師:山下 俊一(長崎大学教授)〕

講義内容

20 世紀の科学の進歩のなかで,光と影の両面を有する原子力は,いま世界の中

で,放射能汚染事故や核開発の犠牲による被爆者が問題になっている。講義では日

本の長年蓄積された原爆被災データと最新研究による医療技術を駆使しての遠隔

地医療の現状と,長崎大学医学部が1999 年2月から文部省(当時)と民間プロジ

ェクトと共同で始まったチェルノブイリ・セミパラチンスクとの遠隔地画像診断支

援をとおして,具体的な国際被爆者医療支援の評価と問題点を考える。

 

 

TV052

高齢者の人権憲章

(TV)

〔担当講師:フィリップ・グロード(フランス人神父)〕

講義内容

1982 年に制定された国連の老人人権憲章は,日本の高齢者福祉に生かされてき

たのか。高齢者への差別や排除など人権侵害に警鐘を鳴らし続け,自らが参画して

作った国連の老人人権憲章の理念を,自らが創設した函館市にある特養「旭ケ岡の

家」で実践するフランス人神父,グロード氏の思想と実践から高齢者の人権問題を

考える。