2002年

グローバリズム貧困

ジョセフ・E・スティグリッツ

 

2001年ノーベル経済学賞

「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」

国連によれば一日1ドル以下の貧困層の人数は、1985年では15億人、 2005年には、20億人と予測されている。

この原因は、経済のグローバル化による貧困の格差がひらいたことだ。




貧困層はグローバル経済が進むとより貧困になる。アルゼンチンのがその例だ。
経済の急速な立ち上げを考え、IMFに借金を申し入れた。そして、IFM側が条件を突きつける。市場開放、規制撤廃、民営化

しかし競争力のある海外品に国内品は売れなくなり倒産が増える。民営化も大量倒産しただけだった。
これを政府が補助しようとしたが、財政を圧迫し、財政支出のバランスをとるため、福祉を切り捨てる
 

市場競争力に全てを任せるというのは、先進国に都合のいい理論

IMFの基本は市場原理主義で神の見えざる手を前提とするが、現実には、情報も富も全ての人に行き渡らない。
途上国が、開放する場合、

雇用を失わず、貧困にならないようにゆっくりと開放するしかない。

途上国の意志を民主的に取り込むことが必要。

さもないと 世界から貧困とテロはなくならないだろう。

国家間の競争は、厚生経済学の基本定理が働いてない。これでは、片手落ちもいいところだ

 

 

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世界を不幸にしたグローバリズムの正体

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