1980年代
形態形成場論
シェルドレイク

同じ材料を使って家を建てるにせよ、設計図が違えば、できる家も違うものになる。

まして人間の体は50兆個もの細胞からできている。その設計図は記述方法からしてわれわれには未だ解析でききれない。

周知の通り設計図はアミノ酸にでかかれたDNAだが、それは脳の部分でも足の部分でも同じ情報が記録されている。それではなぜ脳は脳に、足は足になるのだろうか?

この全体の設計図を理論的に探しだそうとしたのが「形態形成場理論」である。

日本では南方熊楠は粘菌の研究のなかで同様な報告がある。

粘菌は不断はバラバラに暮らしているが、その一体に食料が不足してくると、何らかの通信手段で一個所に集まり、アメーバー状の一個体となり、やがて移動しはじめる。

しかしその姿はまるで一個体の生物そのものになる。目や口こそないが、足の役割をするもの頭の役割をするもの問いう具合に全体の中の役割をまっとうする。

これはユングの「シンクロニシティ」にもつながっていくともいえよう。

複雑系ではカタストロフィーで計算できることであるとされる。

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