Mos Espa -- Anakin's Hovel

シミ: 奴隷にはみんな、体内のどこかに送信機が埋め込まれているんです。
アナキン: 爆弾を見つけ出そうとしてスキャナーで探してるんだ。
シミ: もし逃げ出そうとしたら・・・
アナキン: 吹っ飛ばされるんだよ!ボンッてね!
ジャージャー: シドいわ!
パドメ: この銀河にまだ奴隷制が存在しているなんて信じられないわ。共和国には奴隷禁止法があるのに。
シミ: ここには共和国は存在しないんです。自分たちの力で生きていかなくては。
ジャージャー: 失礼。
アナキン: 誰か、ポッドレース見たことある?
クワイ=ガン: マラステアで見たことがある。超高速でとても危険だ。
アナキン: 人間で操縦できるのは僕だけだよ。
クワイ=ガン: ポッドを操縦できるなら、ジェダイ並みの反射神経だな。
クワイ=ガン: 二度とやるな。
アナキン: おじさん、ジェダイ・ナイトでしょ?
クワイ=ガン: なぜそう思うんだい?
アナキン: レーザー・ソードを見たんだ。その武器を持ってるのはジェダイだけだよ。
クワイ=ガン: ジェダイを殺して奪ったのかもしれんぞ。
アナキン: それはないよ。ジェダイは誰にも殺せない。
クワイ=ガン: だといいんだがな。
アナキン: ジェダイになる夢を見たよ。ここへ戻ってきて、奴隷たちをみんな解放してやるんだ。僕たちを解放しに来たんでしょ?
クワイ=ガン: そうではないんだ。
アナキン: そうだと思うよ。他にこんなところへ来る理由がある?
クワイ=ガン: 君を欺くことはできないな、アナキン。我々はとても重要な任務をもって、共和国の中心にある星系、コルサントへ向かう途中なんだ。

アナキン: どうしてこんなアウター・リムにたどり着いたの?
パドメ: 船が故障してしまって、修理ができるまでここに足止めを食らってるのよ。
アナキン: 助けてあげるよ。僕は何でも直せるんだ。
クワイ=ガン: だろうな。だが、まずは必要なパーツを手に入れなければならん。
ジャージャー: でも買うお金がぜんぜんないのよ。
パドメ: あのジャンク屋の主人に何か弱みがあればいいのだけど。
シミ: ギャンブルよ。ここではすべてがあの恐ろしいレースへの賭けを中心に動いているの。
クワイ=ガン: ポッドレースか。貪欲は強力な味方になる。
アナキン: 僕、レーサーを作ったよ。これまでで一番速いんだ。明日のブーンタ・イヴには大きなレースがある。僕のポッドに賭ければいいんだよ。
シミ: アナキン!ワトーが許さないわよ。
アナキン: ワトーは僕が作ったことを知らない。
アナキン: おじさんがあれを自分のものだと思わせて、僕に操縦させるよう言えばいいんだよ。
シミ: あなたにはレースに出て欲しくないのよ。恐ろしいわ。ワトーが出場させるたびに、いつも死ぬ思いよ。
アナキン: でもママ、レースが大好きなんだよ。賞金だって必要なパーツを買っても余るほどだよ。
クワイ=ガン: アナキン、お母さんの言うとおりだ。
クワイ=ガン: 我々の助けになってくれる共和国に友好的な人はいませんか?
シミ: いないわ。
アナキン: ママ、言ってたよね。宇宙で一番大きな問題はみんなが助け合わないことだって。
パドメ: クワイ=ガンは息子さんを危険にさらしたくないんです。
クワイ=ガン: 他の方法を探さねば。
シミ: いいえ。他の方法なんてないわ。気に入らないけど、この子が助けになります。この子が助ける運命なのよ。

 

パドメの反対を無視し、クワイ=ガンはワトーにポッドレース賭博での共闘を申し込む。条件は、アナキンを出場させ、この少年が勝てば賞金の分け前と引き換えにクワイ=ガンがハイパードライブを手にし、負ければワトーにロイヤル・スターシップを提供するというものだった。どちらに転んでも損のないワトーはそれを快諾し、取引は成立する。その夜、アナキンは翌日のレースに備えてレーサーを完成させ、床に付いた。そして、クワイ=ガンはアナキンから採取した血液サンプルをオビ=ワンに送信し、アナキンがマスター・ヨーダをも凌ぐミディ=クロリアン値を持つことを確認する。そのころ、シス卿ダース・モールも女王を追ってタトゥイーンに到着していた。彼はプローブ・ドロイドを街に放ってジェダイと女王の行方の捜索を開始する。

Mos Espa -- Slave Quarters

オビ=ワン: 計画が失敗したらどうするつもりですか、マスター?当分ここから動けなくなりますよ。
クワイ=ガン: だが、助けを求めるには危険が大きすぎる。それに、動かない船があってもどうにもならんだろう。それよりもあの少年には何かがある。

クワイ=ガン: 誇るべきお子さんですよ。何の見返りもなく我々を助けてくれる。
シミ: ええ、あの子には欲というものがないんです。あの子には・・・
クワイ=ガン: あの子には特別な力がある。
シミ: ええ。
クワイ=ガン: あの子は物事が起こる前にそれを察知することができる。すさまじい反射神経があるのもそのためです。ジェダイの素質だ。
シミ: 奴隷の人生がふさわしい子じゃないんです。なのに、どうして。
クワイ=ガン: 共和国に生まれていれば、早期に見つけられていたでしょう。あの子は異常なまでにフォースが強い。それだけは確かです。父親は誰ですか?
シミ: 父親はいないんです。私が身ごもり、産んで、育てました。何が起こったのか分かりません。あの子を助けてあげてください。
クワイ=ガン: それは無理です。実のところ、奴隷を解放するためにここへ来たのではないんです。

 

夜:クワイは、アナキンの傷の手当をすると嘘をついて、アナキンの血を採取、分析した。

クワイ=ガン: オビ=ワン?
オビ=ワン: はい、マスター?
クワイ=ガン: 今から送る血液サンプルを分析してくれ。
オビ=ワン: しばしお待ちを。
クワイ=ガン: ミディ=クロリアン値を知りたい。
オビ=ワン: チャートを振り切ってます。20,000以上だ。マスター・ヨーダでさえ、こんな高いミディ=クロリアン値はありませんよ。
クワイ=ガン: どんなジェダイでもないさ。
オビ=ワン: どういうことですか?
クワイ=ガン: 分からん。

 

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