オビ=ワン: あの子は評議会のテストに合格しませんよ、マスター。年を取りすぎてます。
クワイ=ガン: アナキンはジェダイになる。約束しよう。
オビ=ワン: これ以上評議会に逆らわないでください、マスター。
クワイ=ガン: すべきことをするだけだ、オビ=ワン。
オビ=ワン: 規範にきちんと従っていれば、評議会の席にも着いていたでしょう。今回は彼らもあなたには賛同しませんよ。
クワイ=ガン: お前にはまだ学ぶべきことが多いな、若きパダワンよ。
元老院ではナブー問題を扱う臨時議会が召集され、アミダラが来賓として祖国の惨状を訴えていた。しかし、それを虚言だと主張する通商連合の議員団が真っ向から対立し、議会は紛糾する。そこで、マラステアの議員団は調査チームをナブーへ派遣し、事実確認を急ぐようにと進言するのだった。アミダラは国民が苦しんでいるときにそんな猶予はないと主張するが、ヴァローラム議長は既に官僚の言いなりになっており、実権はないに等しかった。女王はついにパルパティーンの提案どおり、議長の解任決議を要求し、満場一致で可決される。うなだれるヴァローラムを尻目に、パルパティーンは密かに微笑んでいた。
ジェダイ評議会ではアナキンのテストが行われ、この少年の類まれなる才能が認められていた。
アナキン: 船。カップ。船。スピーダー。
ヨーダ:
ふむ。気分はどうじゃ?
アナキン: 寒いです。
ヨーダ:
怖いかね?
アナキン: いいえ。
ヨーダ:
見えるぞ、そなたの心の中がな。
メイス:
感情に注意するのだ。
Ki-Adi:
母親を強く思っているな。
アナキン: 会いたいです。
ヨーダ:
うむ。母親を失うのが怖いのじゃな?
アナキン: それが何の関係があるんですか?
ヨーダ:
すべてじゃよ。恐怖はダークサイドへ至る道じゃ。恐怖は怒りに通じる。怒りは憎しみに通じる。憎しみは苦しみに通じるのじゃ。お前の心に大きな恐怖を感じるぞ。
#P80「感情:は人間の集合の1つです。ヨーダとメイスは「感情」をマスターしていた。生まれては、消える感情をつぶさに見ると、感情とは実は集合体であり、他の要素によってなりたっていることがわかる。見たり、聞いたり、触れたり、嗅いだりした「対象」と、それを受けとった「器官」、そして私たちの「気づき」。この3つがそろった時に「感情」が生まれる。
このことを考えた時「感情」とは自分の「感情」とは言いきれなくなる。花を見てある感情が生まれたとして、では、花は自分か?
数えきれない要素が、ある瞬間相互い作用することによって生まれ、やがては消えて行くものだのだ。
しかし、同時にアナキンの心に潜む影、母親と離れ離れになった不安がヨーダやメイスに暗雲を投げかけていたのも事実である。一方、アミダラのもとにはパルパティーンが新議長候補として選出されたという知らせが届いていた。ナブーは今回の事件で同情を集めており、パルパティーンの勝算は高い。だが、共和国衰退の現実を思い知らされたアミダラは、結果を待たずに故郷へ戻る決断をし、帰路を急ぐのだった。
また、クワイ=ガンはアナキンの不合格を通告されると、評議会に背いて彼を訓練すると宣言する。
Ki-Adi:
この子はフォースが強い。
クワイ=ガン: では、訓練を受けるのですね?
メイス:
いや、訓練は行われない。
クワイ=ガン: なんですと?
メイス:
年を取りすぎている。
クワイ=ガン: この子は選ばれし者です。分かっているでしょう。
ヨーダ:
うむ。曇っておるのじゃ、この子の未来がな。
クワイ=ガン: では、私がこの子を訓練します。アナキンを私のパダワン見習いとする。
ヨーダ:
弟子にするとな、クワイ=ガン。2人目を取ることはできんぞ。
メイス:
規範が禁じている。
クワイ=ガン: オビ=ワンは準備ができています。
オビ=ワン: 私は試練に向かう準備ができています。
ヨーダ:
わしらが判断することじゃ、誰の準備ができているかはな。
クワイ=ガン: 頑固でリビング・フォースについて学ぶべきことも多いですが、優秀です。私から学べることはもうほとんどありません。
ヨーダ:
若きスカイウォーカーの運命は後で決めるとしよう。
メイス:
いまはそれどころではないのだ。元老院は新最高議長を決める投票に入り、アミダラ女王が故郷へ戻った。これは連合にとって圧力となり、対立は深まるだろう。
Ki-Adi:
そして、女王を狙う襲撃者を呼び寄せる。
メイス:
女王と共にナブーへ行き、闇の戦士の正体をつかむのだ。これはシスの謎を解き明かすのに必要な糸口となる。
ヨーダ: フォースが共にあらんことを。