エピソード I / 見えざる脅威 Episode I: The Phantom Menace


遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・
銀河共和国を騒乱が襲った。辺境の星系を結ぶ交易ルートへの課税を巡って論争が勃発したのだ。
貪欲な通商連合は武力での解決を図るべく、大規模な艦隊によって辺境の小惑星ナブーの物流を完全にとめてしまう。
共和国議会がこの非常事態について飽くなき討論を繰り広げている間に、最高議長は論争を調停すべく、平和と正義の守護者であるジェダイ・ナイト2人を密かに派遣したのだった・・・

 

クワイ=ガン、オビ=ワン登場

 

 

 

ヴァローラム元老院議長の特使、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンとその弟子オビ=ワン・ケノービを乗せた共和国艦<ラディアントVII>がナブー星系に到着する。彼らは惑星を封鎖する通商連合の戦艦に連絡を取り、平和的交渉を求めて艦内へと乗り込んでいった。

オビ=ワン: 嫌な予感がします。
クワイ=ガン: 私は何も感じないな。
オビ=ワン: 任務のことではありません、マスター。他のところに・・・何か漠然としたものが。
クワイ=ガン: 不安から目をそらすのだ、オビ=ワン。我々がいる今ここに、意識を集中させろ。
オビ=ワン: しかし、マスター・ヨーダは未来に心を留めるべきだと言っていました。
クワイ=ガン: だが、この瞬間をおろそかにしてはならん。リビング・フォースに集中するのだ、若きパダワン よ。
オビ=ワン: はい、マスター。

 

クワイ=ガンは、いつも、「注意深さ」と「集中」を強調してきた。この二つの訓練は、心の自由と幸せと求める道いおいて、欠かすことができないものなのだ。

自分を愛し、他の人々や人生を愛し、フォースにふれ、今というこの瞬間に生きるのになくてはならないもの。

今という瞬間をおいてほかに人生はない。過去は既に過ぎ去り、未来はまだ来ていないのだ。

しかし今という瞬間に留まるのは、そう簡単ではない。すぐに過去の失敗の記憶が浮かんだり、未来の勝利の幻影がちらついていたりしてしまうのだ。

愚か者は、未来を想い、過去を悔いることで、刈り取られた緑の葉のように枯れていく。

苦しみに焦点をあてるのあh、ダークサイドのある種、不健康な魅力に取り憑かれるのと同様、あまり健康的ではないと思うかもしないない。しかし、実際は正反対だ。苦しみについて、考えることは極めて重要で、心の解放につながるのだ。それがクワイ=ガンは教えていた。

不安から目をそらし、自身を注意深く観察する。注意深さは、裁いたり、苦しみの原因を退けたりしない、ただ苦しみの原因に気付くだけだ。そして、その気づきができれば、初めて、苦しみが去っていく方法を学べるのだ。、

一方、通商連合のヌート・ガンレイ総督はこの訪問に歓迎の意を示すものの、特使がジェダイと知るや一転して恐怖に怯え、この武力行使の後ろ盾となった謎の人物に連絡を取る。

ダース・シディアス登場

黒幕の正体は共和国の転覆を目論むシスの暗黒卿ダース・シディアスだった。

利益確保のため元老院に抗議行動を示そうとする通商連合と、この騒動を利用して共和国に混乱を巻き起こし、その空白の間に隠されたより大きな目的を達成しようとするシス卿の思惑が一致したのである。ジェダイの介入に怒りをあらわにしたシディアスは、ガンレイに2人のジェダイを抹殺し、ナブー侵略を開始するよう命じるのだった。

会談の開始を待っていたジェダイたちに突如として毒ガスによる攻撃が行われ、その後も通商連合のバトル・ドロイドが2人に襲い掛かる。連合側の敵意を感じた2人は総督のいる艦橋へと向かうが、ドロイディカに阻まれ、逃走を余儀なくされる。そして、クワイ=ガンとオビ=ワンは連合軍がナブー侵略に向けて無数のドロイドを準備していることを知ると、別々の上陸船に隠れてナブーへと逃れるのだった。

アミダラ登場

Droid Control Ship -- Bridge

Tey: 総督、惑星から通信が入っています。
Rune: アミダラ女王自らお出ましとは。
Nute: ようやく結論が出たようだな。
Nute: 再びお目にかかりましたな、陛下。
アミダラ: あなたにとっては不満でしょうが、言うべきことがあります、総督。我々の惑星への貿易拒否はこれで終わりです。
Nute: そのような失敗については存じませんが。
アミダラ: そちらに議長の特使が来ていることは知っています。あなたがたは解決に至るよう命じられているはずです。
Nute: 特使のことなど知りませんな。勘違いをされているのでしょう。
アミダラ: 警告します、総督。連合も今度ばかりはやり過ぎました。
Nute: 我々はすべて元老院の承認のもとに行動しております。憶測が過ぎますな。
アミダラ: いずれ分かるでしょう。
Rune: 彼女の言うとおりです。元老院は決して・・・
Nute: もはや手遅れだ。
Rune: 彼女は攻撃を予期していると思われますか?
Nute: わからん。だが、急いで地上のすべての通信を遮断しなければならん。

Theed Palace -- Throne Room

パルパティーン: 特使がそちらにおらず、交渉が始まっていないですと?それは本当ですか?議長からは特使は到着したと伺っています。きっと・・・交渉に・・・細工が・・・特使は・・・誰も・・・
アミダラ: パルパティーン議員。どうしました?
Panaka: 通信装置を調べろ。
Bibble: 通信の遮断が意味するものはただ1つ・・・侵略です。
アミダラ: 連合もそこまではしないでしょう。
Panaka: 元老院が貿易特権を剥奪すれば、彼らはおしまいです。
アミダラ: 交渉に頼り続けるしかありません。
Bibble: 交渉ですと?すべての通信が途絶えました。そして、議長の特使も行方不明なのですよ?
Panaka: これは危険な状況です、陛下。我々の義勇防衛軍では連合軍の圧倒的な戦力には歯が立ちません。
アミダラ: 私には戦争へ導くような行為を見過ごすことはできません。

 

ナブーの若きアミダラ女王は、元老院がこの問題の解決に動き出したことをガンレイ総督に告げ、封鎖の解除を求めていた。だが、もはや後に引けなくなったガンレイは一気に侵略軍の上陸を開始させ、星系内の通信をすべて遮断してしまう。通商連合の大規模なドロイド軍が首都シードへと侵攻し、市内は一瞬にして占領されてしまうのだった。

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