エピソード II / クローンの攻撃 Episode II: Attack of the Clones


謎の指導者ドゥークー伯爵の指揮のもと、この分離主義運動は限られたジェダイ・オーダーの力で銀河系に平和と秩序を維持することを困難にしたのだった。
ナブーの前女王アミダラ元老院議員は、苦境に立たされたジェダイへの支援軍隊設立の是非を問う重大な票決に参加すべく、銀河元老院へと戻るのだ
った・・・

Royal Cruiser

軍隊設立法案への投票を控えたパドメ・アミダラ議員を乗せ、ナブーのロイヤル・クルーザーがコルサント星系に到着した。しかし、クルーザーは専用着床パッドに着陸した途端に爆破され、乗員全員が死亡する。だが、乗っていたのはアミダラの影武者となっていた侍女の1人コーデだった。自分を襲う陰謀を目の当たりにしたアミダラは動揺するが、警備隊長のタイフォに連れられ、悲痛の思いで元老院へと向かうのだった。

元老院議長の官邸ではパルパティーンとジェダイ評議会の重鎮たちが会談を行っていた。パルパティーンは分離主義勢力との話し合いによる紛争解決に自信を見せるが、事態は想像以上に深刻である。そこへアミダラを筆頭とする忠誠派議員団が訪れ、アミダラは直感から暗殺未遂の首謀者がドゥークー伯爵ではないかと告げる。しかし、ドゥークーはかつてクワイ=ガンを訓練した偉大なジェダイ・マスターでもあった。評議員たちはドゥークーの潔白を信じており、パルパティーンの進言を受け入れ、オビ=ワン・ケノービとアナキン・スカイウォーカーを彼女の護衛につけると約束するのだった。

 

Padme's Apartment -- Elevator

オビ=ワン: 少し緊張しているようだな。
アナキン: いえ、ぜんぜん。
オビ=ワン: お前がこんなに緊張しているのは、2人でガンダークの巣に落ちたとき以来だ。
アナキン: あなたがあの悪夢の中に落ちたんですよ、マスター。そして僕は助けたんですよ、忘れましたか?
オビ=ワン: ああ・・・そうだったな。
オビ=ワン: 汗をかいているぞ。落ち着け。深呼吸するんだ。
アナキン: 彼女と会うのは10年ぶりなんですよ、マスター。

パドメの宿舎で、オビ=ワンとアナキンは10年ぶりに彼女との再会を果たす。特にアナキンはこの10年間、絶えずパドメを想い続けてきたのだった。だが、彼の一途な想いに対してパドメは冷静だった。

オビ=ワン: 再びお会いできて光栄です、議員。
パドメ: おひさしぶりです、マスター・ケノービ。
パドメ: アニー?おどろいたわ、大きくなって。
アナキン: あなたも。さらに美しくなった。あ、議員として、という意味です。
パドメ: アニー、あなたはいつもタトゥイーンにいたおチビさんよ。
オビ=ワン: 議員、決して目障りにならないように警備させていただきますので、ご安心を。
Typho: 女王陛下の警備を担当するタイフォ隊長です。ジャミラ女王は既にあなた方の任務について報告を受けておられます。ここにいてくださって心強いです、マスター・ケノービ。状況は議員のお考えになられている以上に危険でして。
パドメ: これ以上の警備は必要ありません。私は答えがほしいのです。誰が私を殺そうとしているのか。
オビ=ワン: 我々がここにいるのはあなたをお守りするためです、議員。捜査のためではありません。
アナキン: 君を殺そうとしているやつは見つけ出すよ、パドメ。約束する。
オビ=ワン: 命令を逸脱してはならんぞ、若きパダワン見習い。
アナキン: もちろん、彼女を守る過程でという意味ですよ、マスター。
オビ=ワン: 口答えは二度と許さんぞ、アナキン。私の教えに注意を払うんだ。
アナキン: なぜです?
オビ=ワン: 何だと?
アナキン: 犯人を捜さないのなら、なぜ我々が彼女のもとにいるんですか?守るのはジェダイではなく警備隊の仕事です。やり過ぎです、マスター。捜査も我々の任務の一環です。
オビ=ワン: 我々は評議会の指示通りに動くだけだ。自分の立場をわきまえろ、若造が。
パドメ: おそらくあなた方がいてくださることで、この脅威を取り巻く謎も解明されることでしょう。ではよろしければ、休ませていただきますわ。
Typho: なにはともあれ、いてくださるのはありがたいことです。すべてのフロアに警備員をおいていますので、私は階下の司令センターにいます。
ジャージャー: おいら、また会えて幸せね、アニー。
アナキン: 彼女は僕のことが分からなかったよ、ジャー・ジャー。別れて以来、僕は毎日彼女のことを考えていたのに、彼女は僕のことを完全に忘れていた。
ジャージャー: 喜んでたよ。おいら、彼女があんなに喜んでるのを見たのは久しぶりだよ。
オビ=ワン: お前は否定的に考えすぎだ、アナキン。心配するな。彼女は再会を喜んでいたぞ。さて、セキュリティをチェックするぞ。

#113以前にパドメをあまりに理想化した為に、アナキンのその苦しみは起った。見るべきは、真実だけだったというのに。愛を得られない苦しみは、愛を得ようとする欲から生まれている。

 

任務を逸脱する犯人の究明に自信を示し、オビ=ワンから叱責を受けたアナキンを尻目に、彼女はジェダイの護衛に期待を寄せ、寝室へと急ぐ。

 

 

アナキンは意気消沈するが、オビ=ワンと代議員となったジャー・ジャーに励まされ、自分の役目を果たすのだった。

 

アミダラの暗殺を企てたのは女賞金稼ぎザム・ウェセルと、その雇い主である銀河系最強の賞金稼ぎジャンゴ・フェットである。ジャンゴは本当の依頼主を慎重に隠すため、彼女に仕事を請け負わせていたのだ。彼はザムに猛毒を持つ生物クーハンを与え、再びアミダラを襲撃させるのだった。

Coruscant -- Padme's Apartment

オビ=ワン: タイフォ隊長が階下に十分な人員を配置している。
アナキン: 暗殺者も入って来れませんね。
オビ=ワン: 何か変わったことは?
アナキン: 墓場のように静かです。彼女に何かが起こるのをただ待っているだけというのは気に入りません。
オビ=ワン: どんな様子だ?
アナキン: 彼女はカメラに目隠しをしています。監視されるのが嫌なんでしょう。
オビ=ワン: 彼女は何を考えているんだ?
アナキン: 彼女は侵入者が現れたら警報を発するようにR2をプログラムしました。
オビ=ワン: 他にも議員を暗殺する方法は無数にあるぞ。
アナキン: ええ。でも暗殺者を捕まえたいんですよね、マスター?
オビ=ワン: 彼女をエサにするのか。
アナキン: 彼女の考えですよ。心配無用です。彼女には指一本触れさせません。何かが部屋に入れば僕が気づきます。信用してください。
オビ=ワン: 危険すぎる。それに、お前の感覚はあてにならないからな、若き弟子よ。
アナキン: あなたはどうなんですか?
オビ=ワン: まずまずだ。

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