オルデランと共に消え去った何億もの人々の叫びが、フォースの騒乱となってベンを襲った。しかし、彼はルークへの教えを続け、若き弟子の成長を確かめる。

ベン: 忘れるな、ジェダイは内を流れるフォースを感じることができるのだ。
ルーク: 行動を支配されるということ?
ベン: ある程度はな。しかし、同時に命令にも従ってくれるのだ。
ハン: まやかし宗教や古臭い武器じゃ突きつけられたブラスターには勝てないぜ。
ルーク: あんたはフォースを信じないのかい?
ハン: 坊主、俺はこの銀河から端から端まで飛び回ってきたんだ。変わった代物もたくさん見てきた。だが、万物を支配する万能の力の存在を信じさせてくれるようなものには一度もお目にかかったことがないね。俺の運命を支配する神秘的なエネルギー・フィールドなんてものは存在しないのさ。そんなものは単なるトリックやナンセンスだ。
ベン: もう一度やってみるんだ、ルーク。今度は、意識を捨てて直感で動くんだ。
ルーク: 耐火シールドがあったら見えないよ。どうやって戦うのさ?

#P90「意識」は人間の5つの集合体の1つです。これは、単独で存在するものではなく、感覚器官が外界との経験を経て後天的に形成されてくるものです。したがって、意識は条件しだいで、いろんなものが生まれます。条件は刻一刻と変化し、私たちの意識はそこに依存しれいるので、これも刻一刻と変化していきます。

 

ベン: 目は君を惑わすんだ。視覚を信じてはならん。
ベン: 感情に身を任せるのだ。
ベン: 見えただろう?できるじゃないか。
ハン: 運がよかっただけだ。
ベン: 私の経験では運などというものはない。
ハン: リモート相手でうまくいっても、生きてるやつが相手じゃそうはいかないぜ。
ハン: オルデランに着いたようだ。
ルーク: 何かを感じたよ。リモートが見えた気がする。
ベン: いいぞ。より大きな世界に最初の一歩を踏み出したのだ。

 

P84虹は存在するか?虹は、空気があり、水蒸気があり、光があって、初めて我々の前に現れる。どれ一つとっても変化しないものはが、虹には、その全ての条件が必要だ。その相互関係を越えて、それ一つだけで「虹」と呼べるものは存在しない。同じように「個」というのは、存在しない。すべては相互浸透していて、それを見るのだ。そうした万物の視点ーそれがフォースの力だった。

やがて<ファルコン>はオルデラン星系に到着するが、既にそこに惑星の姿はなく、ただ瓦礫の海が広がっているだけだった。ベンは帝国軍が惑星を破壊したのだと直感するが、ハンは付近をパトロールしていたTIEファイターを追跡し、事情を確かめようとする。やがて彼らの目の前に現れたのは月ほどの大きさを持つ宇宙ステーションだった。強力なトラクター・ビームに捕らえられた<ファルコン>は、なす術なくデス・スター内部へと引き寄せられ、拿捕されてしまう。帝国軍はこの船が要塞の設計図を持ってモス・アイズリーから逃走した貨物船であることを確認し、内部の徹底調査を開始するのだった。ルークらはストームトルーパーに変装して船内から脱出し、作戦を練ることになる。

しかしダース・ヴェイダーはフォースを通じてなにかを感じ取っていた。

ヴェイダー: 何かを感じる・・・いつの日からか・・・感じたことのなかった存在だ。

ダントゥイーンを調査した偵察隊からの報告により、ターキンはレイアの言葉が嘘だったことを知る。彼は怒り狂い、直ちに彼女の処刑を命じたのだった。一方、ベンは若者たちに多くの惑星の運命を委ね、一人でトラクター・ビームを遮断しに行く決意をする。また、ルークとハン、チューバッカは監房区画にレイアが捕らえられていることを突き止めると、ドロイドたちを残して彼女を救助に向かうのだった。彼らはチューバッカを捕虜に見立てて監房区画へと進み、乱闘の末、レイアを発見する。

レイアとの出会い

ルーク: ああ、ユニフォームか。ルーク・スカイウォーカーです。あなたを助けに来ました。
レイア: 誰なの?
ルーク: 助けに来たんです。R2ユニットも一緒に。ベン・ケノービも一緒です。
レイア: ベン・ケノービ?どこなの?
ルーク: こっちです。

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